毒親育ち、アダルトチルドレン、宗教2世の私は親に出さない手紙を書いてみた
タイトルの通りです。
いつもはなんとなく毒親育ちがばれないように、
表に出さずに、なんとか暮らしている。
心も体も元気に暮らせている。
それでも息子が高校3年生の受験の時に、
大した勉強もせずに当たり前のように
大学に進学する気満々の姿を見て、
私はこの時期にはもう就職が決まって、
世に放たれようとしていたんだと思ったら
なんだか愕然として、
やりたいこともあっただろうに、
いや、希望なんて持っても無駄だと悟り
心を無にしていたんだったな。
家にお金を入れるためだけに
就職させられたなんて、
18歳の頃の自分が不憫になって
抱きしめてあげたくなったら、
苦しくなったのだ。
私は親になったけど、
子供には親の面倒をみようなんて考えずに
自分の人生を楽しんで欲しいと思っている。
でも、遠くに行ってしまうのはちょっと寂しい。
自分の気持ちの行き場を考えてあげたくて、
調べて行くうちにアダルトチルドレンに
行き着いた。
まさに私のことだった。
でも本になっているということは、育った環境は違っても
みんな悩んでいるってことだと思ったら、
みんな集合!!っていう不思議な気持ちなった。
Amazonでいろいろ調べて本を買って読んでみたけど、
自分の考え方のクセや昔のことを思い出すので
なかなか読み進められなかった。
そこで読んでもらえても、もらえなくても
親に手紙を書くと良いと書かれていて、
書いてみることにした。
一番の気持ちの解放は「親に謝ってもらうこと」と
あったけど、そもそも自分の非を認めて謝罪まで出来る親は
毒親にはならないと思う。
家で一人の時間に、紙とペンを机において書いてみた。
・ピアノを習いたかったこと。
・エホバの証人の集会には行きたくなかったこと。
・大学に行きたかったこと。
・片付いた家で暮らしたかったこと。
・エホバの証人じゃないお母さんが大好きなこと。
私は母には渡さないので、書き終えたら声に出して読んでみた。
読んでいたら、普段めったに泣かないのに泣けてきて、
読み終わる頃には号泣していた。
女優のようなポロポロではなく、転んでしまった子のように
わーーんと泣いた。
頑張ってきたこと、我慢してきたこと、選びたかったこと。
子供の頃の無力だった自分には何も出来なかったこと。
全部、良くやったね。偉かったねと
40年以上生きてきて、初めてちゃんと褒めてみた。
その後キッチンに行って、手紙は燃やした。
灰になったら、気持ちが自分でも驚くほど軽くなって、
すっきりした。
大したことない、他の人は軽い気持ちで
始めることも、ブレーキをかけてやらずに
いたことも、出来る気がして、
今こうしてnoteも始められている。
結局、毒親育ちだけれど、
自分の傷は自分の中でしか解決できない。
家族に癒してもらうこともたくさんあるけど、
全部を背負わせるには重すぎる。
かといって、「その気持ちわかるよ」と
育ちの良い夫に言われても、
「違うだろーーーーーー!!!」と
数年前に世を騒がせた某女性議員のように
なって暴れてしまいそうなので、
言わないようにしている。
手紙を書いたあの日から、
負の気持ちは引き連れて歩いているけど、
冷めた目でじっと私を見ていた、
小さかった頃の私を抱きしめてあげられたので、
苦しさは少し楽になった。
手紙を書いてみて良かった。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。