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「子供を殺してください」という親たちを読んで、親子関係を考える
以前から気になっていたマンガを読み始めました。
「子供を殺してください」という親たち
鈴木マサカズさんのノンフィクション(原作・押川剛)漫画。精神症状がある、ひきこもりや暴力的な人を精神科へ入院させる民間の移送サービスの物語です。
家族では、対応が難しく手が付けられなくなった精神症状のある人と家族の関係。話しが進むにつれ、映像ドキュメンタリーを見ているようなリアルさに息を呑みました。
今日は、漫画を読んでの感想と軽度知的障害、ASDなどの発達凸凹っ子との親子関係についてザックリですが考えます。
描かれている親子関係は特殊ではないと思う理由
漫画で描かれているのは、事件に発展しそうな段階の家族関係です。
精神症状が悪化したらこういう状態になるのだよ
そのような状況になった場合って、本来、その前段階で医療に繋ぐ必要があったんですよね。
命の危険を感じるほどの精神症状に陥って、初めて医療につながるケースも漫画では描かれています。
「どうして家族は、ここまで放置したんだろう?」と、悪化した精神症状のある当事者の行動に、私は考え込んでしまった。
精神症状の悪化を知る目安
日々の状態を家族が確認出来てさえすれば、何らかのサインは受け取れる、と私は思うのですね。
精神症状って、ある日突然、悪くなるものじゃない。
徐々に悪くなってゆく…。
そして精神症状が重くなってゆくと、お風呂も入らない日々が続く…。そうなると当然、悪臭も出る。(←もうこの段階でかなり悪くなってるはず)
生活の状態を見ることは、精神状態を見る目安だと思うんです。
家族であれば、精神症状の良し悪しを確認することって難しくない。
私は思うのですがどうなんでしょう?
大人が腹をくくれるか…
描かれているのは特殊な家族関係ではなく、極ありふれた家族関係だと私は思いました。何故なら、描かれている家族のほとんどは、一度は行政に相談しながらも繋がれず、次の手立てを思いつかないまま放置しているから。
だから次の手立てを探せないまま放置してしまうのかもしれない。
行政が対応できない時、やはり次の相談へ繋がりにくくなる。
そして途切れてしまうんですよね。
この状態になってしまうと、
家族も腫れ物に触るような対応になって、
どういう手立てが最善なのかが分からないまま
追い詰められてしまうのかもしれない。
それでも最終的には、家族がどの時点で腹をくくれるかが、カギになることは間違いありません。
関心があるか?気付けるか?の家族の関係性
どの段階で精神科に繋がるか…。
そう考えると、漫画に描かれているのは特殊な家族関係ではなく、どこの家庭でもありがちで、どの状態の時に異変に気付けたか?というのが重要な気がします。
でも、それって結局は、相手(我が子)に関心があるか、ないかの違いなんですよね。
日々の暮らしで、我が子に関心をもって接することができるか?は、重篤な精神症状を回避できる唯一の方法だと私は思います。
どの段階で気付いて対処できるか?
それをこれからも考えてゆきたいですね。
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