【社会人留学】喉元過ぎてもまだ熱い…。~Week8-11(Part2)~
こんにちは!
冬休みを挟み、前回の更新から大分時間が経ってしまいましたが、新学期の更新をはじめるまえに、前期の振り返り修めをしておきたいと思います。すでに新たなセメスターがはじまり、早速さまざまなインプットを大量に浴びる日々を過ごしていますが、だからこそ、前期に得た気づき、学び、それに伴う感情を手放してしまう前に(忘れてしまう前に)、きちんと言語化し、経験資源として残しておきたい!と改めて思います。
タイトルの内容からは逸れますが・・・、前セメスターも、感情が大きく揺さぶられる出来事がたくさんありました。なかでも、さまざまな苦楽を共にし、最も親しい友人の一人だったT(これまでもnoteによく登場していた、彼です)が、前セメスターの修了とともに無期限の休学をすると知ったとき、じわじわと、全てをとらえきれないほどに多くの感情がこみあげました。私も含め、特に社会人経験を経て、さらに海外の大学院で学ぶことを選んだ学生には、それぞれにその人なりの背景やストーリーがあります。よって、動機もさまざまです。全力でどんなことからも学びを得たい私と効率重視のT、重ならない部分もたくさんあったけど(笑)、あきらめずに?何時間でも話し続けた日々は宝物です。かならずしも共感ベースではない、クリティカルにお互いの視点をぶつけあう、しかも長い(笑)やりとりをしたのは初めてだったかもしれない。そういう仲間に出会えたという一点だけでも、留学の価値を語れます。彼の鋭い視点、何度も重ねた深い議論が恋しくなるだろうなぁ。親しい間柄だったからこそ、(超おこがましいけれど)自分があのときこうしていれば・・・といったタラレバばかり考えてしまう日もありました。でも、きっと時を戻しても、同じ行動をとってしまうと思う。それくらい、私も日々積みあがっていくストレスに耐えるのに必死だったのです。尊敬するAさんは「睡眠と自分がごきげんでいることを大事に過ごしてね(そうでないと他のひとを気遣うのは難しいよ)」と教えてくれました。身の回りの大切な人達の力になれるように、日頃からきちんと休んで(休むのも仕事!)、食べて(腹が減っては戦ができぬ、とは真です!)ストレスに負け過ぎない、ごきげんな私でいられる時間を少しでも増やしていきたい・・・!毎セメスター、3週間くらいは発狂したくなるほど苦しい時期があるので(今から恐怖でしかない・・・)、今回はどう反応するのか、よい実験ができそうですw
私と母が大好きなドラマ「おい、ハンサム!」で、吉田鋼太郎さん演じる父が、「どんなに大切な人でもいつでも会えると思わないこと。積極的に関わろうとすることでしか、その関係は築けないんだ。あれこれ遠慮をするな、電話をしろ、手紙をかけ、会いに行け。あとで後悔しないように!」と娘たちに熱弁をふるっているのですが、あらためて本当にその通りだと思いました。Tに限らず、特に留学中は、日々多くの出会いがあります。教授との出会いもしかりです。セメスター中、どれだけあたたかいやりとりを多く交わした教授であっても、その後自分からアクションを起こさなければもう二度とやりとりをすることはないかもしれない。そう思い、去年Management Competenciesでお世話になった教授に、数か月ぶりにアポを取りました。とても忙しい方ですし、関係値もまだこれから深めていくところなので、多少の遠慮はありましたが、「あれこれ遠慮をするな!」という吉田鋼太郎さん(父)に背中を押してもらいました。再会が楽しみです!
重要ながら本題とは異なる内容で、すでに約1500文字になってしまいましたが(汗)、ここからは各グループ課題について振り返りたいと思います。
まずは地獄のタイムラインと課題内容から。以下、再掲。
5月6日:HR Fundamentals(レポート提出)
5月8日:HR Fundamentals(ポスタープレゼンテーション)
5月10日:HR Consulting(レポート提出)
5月14日:HR Consulting(プレゼンテーション)
5月17日:Managing Behaviours for Organisaiton(ビデオプレゼンテーション提出)
5月17日:International HRM(レポート提出)
【HR Fundamentals】
HRプロフェッショナルにPeople Analyticsの活用に関してインタビューし(大変お世話になったかつての上司にお願いしました)、アカデミアの知見・研究と照らしながら、得られた示唆をポスターとリフレクションペーパーにまとめる。グループでポスタープレゼンテーションを行なうというものでした。インタビュー相手の文脈をよく理解しているということもあり、内容に関するタスクやインタビューファシリテーションは私がリードしましたが、ポスター、校正、プレゼンテーション、その他ロジスティクスにおいてそれぞれが強みを発揮。結果、最高のフィードバックを得ることができました。
This is an excellent assignment. Fantastic poster which is colourful and very engaging; it is also comprehensive, and very easy to read. Likewise, your reflection is well presented, insightful and informative. An excellent choice of organisation, for it provided plenty of scope to explore the use of data analytics. You clearly functioned as a well-coordinated team. Well done, this is a very pleasing result. (これは素晴らしい課題です。色鮮やかで非常に魅力的なポスターであり、包括的で非常に読みやすいです。同様に、あなたの振り返りもよく提示されており、洞察に富み、情報豊かです。組織の選択も優れており、データ分析の活用範囲を十分に探ることができました。あなたは明らかに、よく調整されたチームとして機能していました。よくできました。これは非常に満足のいく結果です。)
【HR Consulting】
小売業界でHRとして働くゲストスピーカーが、実際にコンサルタントと推進しているオンボーディング(新しく組織に加わった社員が早期に職場に馴染むことで、組織への適応と即戦力化を促進するための取り組み)に関するリアルな課題についてプレゼンテーションし、それを基にコンサルテーション(質疑・期待値の確認等)をします。アウトプットとしてアカデミアの知見、研究を踏まえながら提案書を作成し、プレゼンテーションを行ないました。課題に着手した当初は、手が動くメンバーが多かったため進みは良いのですが、俯瞰して見ると重複があったり、逆に抜け漏れがあったりとかなり暗雲が立ち込めていました。そこで、手遅れにならない段階で内容の軌道修正と(自チーム内の)ステイクホルダーマネジメントに注力すると、それが奏功しました!!MECEかつクライアントの要望に沿う最終アウトプットのありかたを考え、影響力がありそうなメンバーの一人に共有。二人でディスカッションしながら、他のメンバーにじわじわと共有。全員の合意を取れたのが良かったです。それぞれのメンバーの「良いアウトプットを出したい」という熱量が凄まじかった。全員で1回2時間にも及ぶMTGを何度も繰り返しましたが、誰一人脱落することなく、最後までより良いアウトプットを模索し続け、最終的に、努力に見合う素晴らしいフィードバックを貰えたときには、全員で歓喜しました。皆で労をねぎらいあい、喜びを分かち合ったあの日のことは一生忘れません!
Team what can I say, so much joy reading your report. The report has an excellent level of theory integration into all aspects of findings and recommendation (e.g. exchange theory, role based induction, technology acceptance model and many others) which shows outstanding depth and understanding of the client and how to use research to support report discussions. The recommendation especially on the onboarding tracks and gamification concept was unique and outstanding. Well done on an amazing effort, couldn't be more proud. (チームの皆さん、何と言えばいいでしょうか、あなたたちのレポートを読むのは本当に喜びでした。レポートは、調査結果と推奨事項のすべての側面に理論を統合する優れたレベルを持っており(例えば、交換理論、役割ベースの導入、技術受容モデルなど)、クライアントに対する卓越した理解と、レポートの議論をサポートするための調査の利用方法を示しています。特にオンボーディングトラックとゲーミフィケーションの概念に関する提案は独創的で優れていました。素晴らしい努力に対して、よくやりました。これ以上誇りに思うことはありません。)
とくに、中国出身のBからは多くのことを学びました。シンプルに優秀なのですが、具体的にいうと、働いた経験がないのに勘と視点が鋭いことに加え、理論の使い方が素晴らしいのです。教授のフィードバックにおいて理論について言及されているポイントは、ほぼすべて彼女の功績です^^
さらに後日、教授から、私たちの提案したゲーミフィケーションを活用したオンボーディングが実際に検討されている、と聞きました。そのことから筋の良い提案ができたと分かり嬉しかったです。授業で学んだステイクホルダーマネジメントを実践し、リーダーシップを発揮でき、さらにメンバーが付いてきてくれたことも大変嬉しかったです。
【International HRM】
インド系多国籍企業によるアフリカへの事業展開について記されたハーバードケースをもとに、国際人事観点での分析と人事マネジメントに関する提案をレポートにまとめました。ネイティブ(オーストラリア)が3人いるチームだったのですが、アカデミックな英語表現はもちろん、ちょっとしたコミュニケーションに使う言い回しなどがとても勉強になりました。次のセメスターでもチームを組もうと約束しました!さらに嬉しかったのは、レポートに添付したチームワークについての振り返りにおいて、メンバーが、"K was primarily responsible for point 1, establishing the grounds for the report. On top of that, K led the group by providing valuable insights and direction for the report, as well as assisting Y with the recommendations." (ココは、主に報告書の根拠となる1の部分を担当した。そのうえで、ココは報告書に対する貴重な洞察と方向性を提供し、Yの提言に協力することでグループをリードした。)と書いてくれたことです。成績も期待どおり一番上の評価でした!Well done, Team! All the best with your exam! (詳細なフィードバックはレポート上に直接記載されている)
【Managing Behaviours for Organisaiton】
率直に、トラウマです。同じ組織で働く2人にインタビューし、組織行動学上の課題を特定し、それに対する提案をビデオプレゼンテーションの形式でまとめるという内容でした。ランダムに組まれたチームだったのですが、それが諸悪の根源で、Management Competenciesの二の舞になりました。いや、もっと大変で、ほぼ私がやりました。最後の方は、もう、苦言を呈してばかりでした(それもストレス)。合意したのに期限を守らない、そもそも課題の全体像を理解していない、個人レベルでもフォローしたのに内容が理解されていない(同じことを質問される)といったフリーライド、社会的手抜きが発生しており(その他の問題もありますが)、私としては、大切なものを踏みにじられているような気持ちになり、物凄く悲しかったです。かといって投げ出すこともできない。結局、腹をくくって私ができるところまでやるしかないといった状況でした。この頃はかなりのストレスからか、滅多にない頭痛が頻繁にあり、バーチャルドクターの診断を受け、頭痛薬を飲む日々がしばらく続き、心身ともにボロボロでした。成績は狙っていたスコアには届きませんでしたが、死力を尽くしてアウトプットしたことを誇りに思いますし、建設的にネガティブフィードバックができたことは自信になりました。特にとても信頼しているベトナム・アメリカ出身のVはたくさん愚痴を聞いてくれましたし、求めると、冷静なコメントをくれたことには本当に感謝しています!!
フィードバックは長いので、前半部分のみ、一部抜粋します。
Hi Team, Well done on submitting your 2nd OB assignment, and providing a very good attempt of the group presentation.
Problem Analysis
- Strengths: The problem analysis clearly identifies the main issues and their implications, demonstrating a deep understanding of the context. The use of a structured approach adds depth to your evaluation.
- Areas for Improvement: Incorporate more quantitative data where possible to substantiate your analysis. Providing a comparison with similar cases or scenarios (from research references) could offer additional insights and strengthen your argument.
Interview Questions Asked
- Strengths: The questions are thoughtfully designed to elicit detailed and relevant responses. They align well with the objectives of your study.
- Areas for Improvement: To improve, ensure your questions avoid any leading language that might bias responses. Consider including follow-up questions to probe deeper into respondents' answers. Additionally, ensuring a balance between open-ended and closed-ended questions can provide both depth and breadth of data.
Arguments Generated
- Strengths: The arguments are well-supported with evidence and logically presented, showing a clear line of reasoning. Each argument is linked to the problem analysis, reinforcing the narrative.
- Areas for Improvement: Strengthen your arguments by using more diverse evidence sources, such as academic journals, industry reports, and expert interviews. Discussing potential biases in your evidence can also add rigor to your arguments. Providing real-world examples or case studies that illustrate your points can make your arguments more relatable and persuasive.
Use of Organizational Behaviour Theories to Help Define the Problem
- Strengths: You effectively integrate relevant organizational behavior theories to frame the problem, showing a strong grasp of theoretical concepts.
- Areas for Improvement: Deepen your theoretical application by comparing and contrasting different theories. Discuss how these theories can be practically applied to address the problem and what insights they provide. Reflect on any gaps or limitations in the theories and how they might affect your analysis.
こんにちはチームの皆さん、第2回の組織行動(OB)課題の出とグループプレゼンテーションの非常に良い試み、お疲れ様でした。
問題分析
強み:
問題分析は、主な問題点とその影響を明確に特定しており、文脈を深く理解していることを示しています。
構造化されたアプローチを使用することで、評価に深みを加えています。
改善点:
可能であれば、分析を裏付けるためにより多くの定量データを取り入れてください。
類似のケースやシナリオ(研究参考文献から)との比較を提供することで、さらなる洞察を得て議論を強化できます。
質問したインタビューの質問
強み:
質問は詳細で関連性のある回答を引き出すために慎重に設計されています。これらはあなたの研究の目的にうまく一致しています。
改善点:
質問が回答を誘導するような言葉を避けるようにしてください。回答者の回答を深掘りするためのフォローアップ質問を含めることを検討してください。
また、オープンエンドとクローズドエンドの質問のバランスをとることで、データの深さと幅を提供できます。
生成された議論
強み:
議論は証拠に裏付けられ、論理的に提示されており、明確な論理の流れを示しています。各議論は問題分析にリンクされ、ナラティブを強化しています。
改善点:
より多様な証拠源(学術雑誌、業界レポート、専門家のインタビューなど)を使用して議論を強化してください。
証拠に潜む潜在的なバイアスを議論することで、議論に厳密さを加えることができます。実例やケーススタディを提供して、議論をより身近で説得力のあるものにしてください。
問題を定義するための組織行動理論の使用
強み:
関連する組織行動理論を効果的に統合して問題をフレーミングし、理論的概念を強く把握していることを示しています。
改善点:
異なる理論を比較・対照して理論的適用を深めてください。これらの理論がどのように実際に問題に対処するために適用できるか、そしてどのような洞察を提供するかを議論してください。理論のギャップや制限についても反省し、それが分析にどのように影響するかを考えてください。
過去一長い投稿になりましたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。今期は週1ペースできちんと更新していきたい・・・と思いますので、引き続き読んでいただけたら嬉しいですっ(^_-)-☆
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