ときどき日記(341)「スマホはどこまで脳を壊すか」という本
私がスマホに電源を入れるのは、スポーツクラブのスタジオレッスンの予約の時だけだ。あとは、ほぼ電源を入れないので、脳を壊すと脅かされても、おそらくその本は買わない。私の脳は壊れないから必要ないでしょ。
新聞の書評のコーナー(2023/5/7読売新聞朝刊12版20面文化面)に「スマホはどこまで脳を壊すか」(朝日新書)が紹介されていた。
評は西成活裕(数理物理学者東京大学教授)先生だ。多分、渋滞の話のとき良くテレビで見る先生だ。
「これは子供たちの未来に対する重大な警告書である。」とし、教授ともあろう先生が「そのあまりの恐ろしさに言葉を失」なってしまったのだ。
「特にスマホが学力低下を引き起こす明確な因果関係が示されており、例えば毎日3時間以上使用している人は、どれだけ勉強しても学力が伸びないそうだ。しかも将来の認知症のリスクも高める可能性があるという。その原因だが、要するにスマホは便利すぎるし、様々な機能があって気が散るのだ。このため子供が長時間使うと脳の発達が阻害されてしまうそうだ。」
将来を担う子供たちがこうなってしまえば、いずれ「脳の発達が阻害され」た者たちが国民の大部分を占め、国が愚民化し弱体化する。
自分に子はいないが、もしいたら、お勉強のできない子にはしたくない。
これは家庭の問題であり、国家存亡にかかる問題でもある。
「今やスマホ」は「毎日それを使うのが当たり前になっている。」が、あくまでも「今や」だ。落ち着いて考えたい。長い人類の歴史からみれば、スマホはさっき手にしたばかりのものだ。一旦、やめてみたらどうだろうか。
「便利すぎる」ゆえ、家庭も政治も経済も許してくれないか。
資本主義経済という化身に洗脳され、スマホを手にして集団的自殺行為に及んでいるように見えて仕方ない。