環境活動家⇒共産主義者⇒危険思想⇒迫害
地球のため、全人類、夜は戒厳令(126)
「環境活動家⇒共産主義者⇒危険思想⇒迫害」
私は共産主義者なのか?
最近、グレタ・トゥンベリを見ない。ロシアのウクライナ侵攻があったりしたせいか、そちらにニュースの多くを割かれてしまい、見なくなったのかと思い、ネットを検索してみたら、キャノングローバル研究所のページにたどり着いた。
「環境運動から共産主義に“転向”して、COPから追放されたグレタ・トゥンベリ」という記事だ。
見え方次第で共産主義者になってしまうことがわかった。
自分に置き換えてみたら「俺って共産主義者なん?」ってことになり衝撃を覚えたし、かなり凹んだ。
確かに私は、資本主義経済をサイコパスだと罵ったし(自費出版「サイコパス経済 悪魔の代弁人が説く人類滅亡論」文芸社)、環境危機も訴えている。
研究所の記事はこうも言っている。
「メディア記事の論調は殆どどれも判で押したように『環境危機を訴えた』『大人は口先だけで行動が伴っていない』『COP26は失敗だと批判』・・・という調子。しかし、今回のスピーチ、よくよく聞いていると、環境運動というより、共産主義運動なのだ。」とバッサリ。
私にはレッド・パージに見える。
さらにこうも言う。
「この記事を読むと、『根本的な社会変革が必要』『植民地主義』『搾取』『グローバル・ノース(注:(略)世界の富める者のこと)』など、共産主義の用語が満載だ。」
用語を引用するだけで共産主義者になってしまうのか?
身に覚えがあるので狩られているようで怖い。
私は、生意気ながら何様の態度で地球や人類の危機を訴えさせてもらっている。
どうしても、「ライフスタイルの見直し」や、行きすぎたグローバル・キャピタリズムを強調するため「経済帝国主義」とかの言葉を使う。行きすぎた資本主義を強調するためには「搾取」なども年中使っている。
こういう用語や主張をするだけで共産主義者に見えるというのだ。心外だ。
さらに「環境活動家にはもともと共産主義者が多いのだ。」からと言って・・・。
「今回のグレタとほとんど同じような声明はネット上でも見つけることができる。(略)現行の政治経済システムが不平等と不公平の上に(略)。(略)富裕国の政府や大企業が、より多くの富を得るために、人々や地球の資源を搾取してきました。そして、それが人類に与える被害は度外視されてきたのです。解決策 一言で言えば、『気候正義』『システムの変革』『下からの力』です。これを読むと、昔懐かしい共産主義革命のアジビラと見まごうばかりだ。」と・・・。
すっかりグレタ・トゥンベリのことと自らの事が混同してしまって、似たようなことを幾度も書いている自分としては、蛇蝎のごとく嫌われて迫害された気分だ。
開き直って、私が共産主義者に見えたとしよう。
それでも、いーよ。
だが、敢えて言う。
生産性や効率だけで、限界や絶対量を度外視(共産主義用語?)する現行の資本主義経済(特にグローバルキャピタリズム)では、物質量や機能に限界がある地球で起こっているトラブルに対処できない。
そして、「環境運動はもともと反核、反原発、反公害、反資本主義、といったところにルーツがあり、共産主義と密接な関係にあった。」かもしれないが、
核は明日にでも人類を滅亡させる恐れがあるし、
原発もチェルノブイリや福島など取り返しのつかない事故を起こしたし、
地球温暖化は世界規模の公害だし、
資本主義は人命・人権・環境を度外視する。
環境運動を短絡的に共産主義者としてレッド・パージして「環境活動家⇒共産主義者⇒危険思想⇒迫害」という構図を作って、環境活動家達と議論せず言論封殺して、果たして持続可能な地球を作れるのだろうか。
どうも、COPは資本主義者の集まりだったようだ。
だから、地球の温度は下がる気配を見せないし、気候変動も鎮静化する予兆すら見せないのか。