絶望感たっぷりのクリスマスにサンタさん来た

心臓がバクバクしている。

1ヶ月以上かけて
あーでもないこーでもないと必死に
パソコンで作ってきたデータが
今日突然消えてしまった。

「え？え？なんで？うそやろ？」

独り言が止まらなくなって
原因が全然わからなくて
心臓がバクバクバクバク。

本気で時を戻してほしいと思った。

しかも
もう99%完成したタイミングだった。

怖いからもちろん保存はしてた。

だからほんとに意味が分からなくて

「この古いパソコンのせい？」
「保存できてなかった？」
「寝ぼけて間違えて消しちゃった？」

いやいやいや、そんなわけない。

急に消えるなんて経験したことない。

しばらく絶望して放心状態になった。

なんとか解決できないかと
ネットでいろいろ調べてみた。

可能性のあることを色々試してみたけど
やっぱりデータはなかった。

1ヶ月以上かけて作り込んできたというのに
この今までの時間はなんだったのか…
ここまできたのに。ほぼ完成してたのに。
もう一度やり直せと言うのか…

でも、落ち込んでても巻き戻せない。
この事実を受け入れるしかない。
ないものはないのだから、
もう一度作るしかないじゃないか。

納品まであと5日。

腹をくくって

「…はい！もうわかりました！受け入れます…！」
「どうせならもっと良いものを作ってみせます…！」
「やるしかない！絶対間に合わせるー！！」


また大きく独り言を言って
また一から作業する決意を固めた。

そしてパソコンに向かって
もう一度、悪あがきで確認してみたら…

「え？え？データある…なんで？！」

さっきから2時間くらい確認して
何回みてもやっぱりなくて
絶望して瀕死状態だったのに


受け入れて決意を固めたとたんに
奇跡みたいにデータが元通りに現れた。

はぁあ〜〜〜〜〜〜っ
サンタさんキターーーーーー泣

クリスマスに、大事なデータが消えて絶望してた私に
奇跡みたいなこと起きてくれた。

ほんまになんやったんやろう、って
結局原因がわからないまま
私はため息とともに安堵感に包まれた。

そのとたんにお腹がすいてきて
とりあえずみかんを食べて落ち着かせた。

クリスマスに奇跡起こしてくれたの誰？

ほんとに助かった。ありがとう。泣けてくる。

疲れ果てたところに夫が帰宅。
もつ鍋の材料を買って帰ってきてくれた。

「今日はこれであったまろう。」

ここにもサンタいた。ありがとう。ありがとう。

今日もみんな、おつかれさまでした。
寒い夜、冷えないようにね。