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【西国三十三所 巡礼の旅】第二十六番書 一乗寺──雨に濡れた石段と心の巡礼

今回は一生懸命に清らかな俗人を目指す雲です

ハンティングが雨などで中止になった日に巡礼しています。

ハンティングが中止になるほどの雨なのでどしゃぶりです

えげつない雨です
傘をさして参拝します

こんなにも強く降るとは思ってもみませんでした。

本日は、西国三十三所巡礼の旅で、第二十六番書「一乗寺」を訪れました。
私として西国三十三所巡礼の旅の第二回となります。

一乗寺とは兵庫県加西市にある天台宗の寺院です

兵庫県の加西市です
姫路市より北東ですね
敷地はかなり広いですね

ガンダムオタク兼動画仲間のReiさんと一緒に巡礼の旅を行っています。

いつも男性か女性かわらないカッコしてます

山とか坂とか苦手なReiさんが頑張って石段を上がります。

「一乗寺」は160段あるそうです

最初の階段を登ると「常行堂:じょうぎょうどう」に着きます。
90日間阿弥陀如来の周囲を念仏を唱えつつ、また心に阿弥陀如来を念じながら歩く常行三昧の行を行う場所だそうです。

最初の階段はまだ楽です
常行堂

さらに、次の階段を登ると国宝に指定されている三重塔にたどり着きます。
平安時代末期の承安元年1171年の建立だそうです。

国宝三重塔

900年前の建築物なのですね
太平洋戦争を乗り越え、阪神淡路大震災でも無事だったのですね
木造建築のこの塔が倒れなかったのはすごいですね

さらに階段を登ると本堂が見えてきます

本堂を目指して登ります

本堂は姫路藩主本多忠政の寄進により、寛永5年(1628年)に再建されたそうです
再建したと言っても築500年は人の命のリレー7から10人目ぐらいと思います。
時代が移り、人の価値観が変わっても代々参拝しているのは、流行り廃りのない信仰やお寺の美を楽しむとか共通点があるのですね。

三十三所巡りをするので失礼が無いように、私も少し調べてて、御朱印を頂く前に参拝を先にするとか、参拝前に手を洗うのは知ってたのですが。

本堂に入る前に手を洗う場所はあるのです

Reiさんはとにかく読書が好きで物知りです。
参拝マナーを教えてくれます。
柄杓に水をすくって左手を洗い、持ち替えて右手を洗う、左手に水をためて、口をゆすぐ。
私は全く知りませんでした。
どこに行っても何でも知ってます。

手を洗うマナーを覚えました
手を洗って靴を置いたら中に入ってお参りします

本堂で参拝と御朱印記帳をお願いするとこはカメラを止めてます。
そつなく参拝と御朱印帳への記帳も頂きました。
本堂から見る景色は良いものです。

本堂も立派です
紅葉前の紅葉が綺麗です
雨のお寺は人も少なくゆっくり出来ます

御朱印を頂きました。
まあスタンプラリーみたいなものですね。

我ながら御朱印を頂く日が来るとは想像もしませんでした
私の御朱印袋は龍の模様です
本堂からの眺めは綺麗です

護法堂へ向かいます

なんと鎌倉時代に建てられたそうです
雨の日にこの石階段は滑ります
護法堂だそうです
ありがたい建物と思われます
登りより降りる方が滑りました

すぐ近くに弁天堂がありました

弁天堂は室町時代に建てられたそうです

奥の院


奥の院(おくのいん)とは、寺社の本堂や本殿の奥にあり、秘仏や開山、祖師などの像などを安置する場所だそうです。
寺院などのなかでもっとも神聖な区域とされ、有事の際に備え、参拝者の信仰を深める役割があります。
奥の院には、開山堂と賽の河原があります

  • 開山堂

信心深くない私ですが、石が積んであり、雰囲気が違って怖い感じがします

  • 賽の河原

Reiさんは、この先は足場が滑りやすいし、体力を考慮して、私だけが賽の河原まで登ります。
少し怖い気配を感じます。
賽の河原とは、三途の川の手前にあるそうです。親より先に亡くなった子供が賽の河原で石を積むと聞いたことがあります。
現世で水子供養のために、この場所で石を積んでいるのですね。
人はそれぞれ、色んな事があります。

大量に石積があります

石造九重塔は植物に覆われていて見えませんでした。
雨で滑りやすいし、手すりもないので、この先は進んではいけないのでしょう。

ここの道が雨で滑ります。
ちょっと危ないですね。
雨専用のゴアテックスの靴を履いてきたのですが、手すりを持たないと滑ります。

とにかく足場が滑ります。
Reiさんと合流して無事に車に戻りました。

結論(今回得られたもの)

一乗寺を参拝して得られるものは、物質的な利益よりも、内面的なものが中心になりますね

① 心の平安と浄化

  • 観音様に手を合わせてることで、善行を積んだと思って良い気分になりました

② 業の浄化と供養

  • 西国三十三所巡礼に、「現世の罪を懺悔し、来世での救済を願う」という意味があります。
    友人流に言えば「仏様が閻魔帳から名前を消してくれる」
    自分の行いや罪を振り返り、心を改めようと思いました。


③ 歴史や自然との一体感

  • 一乗寺の国宝・三重塔や本堂、奥の院など綺麗で、日本の歴史的な文化財や建築美に触れることが出来ました。

④ 人生の道標

  • 雨の日に石段を一歩一歩登り、滑っても転ばないスキルを身に着けました。

  • あのしんどい階段を「だるい、しんどい、はよ帰りたい」と言わずに登ったので、人生の困難に立ち向かう勇気や忍耐を学ぶことができました。


⑤ 人の心

  • 賽の河原は少し怖かったのですが、親が生まれる前の子を思う気持ちがあの石を積んでいるのだと思いました。人それぞれ事情があるのでしょう。この薄暗い場所で若い女性が石を積むというのは怖ったんじゃないでしょうか。

  • このご時世、人とのつながりは希薄になりがちですが、古来からの風習を否定せずに素直に信仰する人も多いということですね。

⑥ 2つ目の御朱印を頂いた

  • スタンプラリーと言えばそれまでですが、参拝記念として御朱印をいただきました。西国三十三所巡礼の証であり、信仰の記念として心に残りました。


番外編として一条寺に保存されている聖徳太子の絵が随分知ってるイメージが違いますね!

パンフレットにはこれが面影を伝える唯一作品と書いてました
こっちは日本貨幣カタログに載っているお札の聖徳太子です。

一乗寺の参拝を通じて得られるものは、日々の忙しさの中で忘れがちな「静けさ」や「祈る心」であり、心身のリフレッシュになりました。

というわで、今回の巡礼の旅はここまでとさせて頂きます。

この記事の動画版はここです。
約18分の動画です

こちらは2分ちょいのショート動画です


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