【アニメレビュー】ATRI-My Dear Moments- 第一話・第二話感想:作画は良いが不安点もあるノベルゲーム原作アニメ
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。朝霧くもりです。
さて、2024年夏アニメもついに始まりましたね。
今回は久しぶりにノベルゲームからアニメ化を果たした「ATRI-My Dear Moments-」の第一話・第二話をレビューしていきたいと思います。
何を隠そう、初めてプレイして涙を流したノベルゲームがATRIという事もあって、原作ガチ推し勢の視点から評価をまとめていきたいと思います。
それでは行ってみましょー!
あらすじ
原因不明の海面上昇により多くの陸地が海の底に沈んだ世界で、夏生は船の上でその日暮らしの生活を過ごしていた。ある日、借金取りであるキャサリンの依頼の元、祖母の家に残された財産を引き上げようと試みた夏生は、海底で保管されていた謎の美少女ロボット「ATRI」を発見する。
ATRIとの出会いによって、夏生の人生は大きく変わっていくことになるのであった……。
原作勢からの一言
この作品を序盤だけで評価するのは愚の骨頂です(このレビューの意味とは……)。
恐らく中盤・終盤に大どんでん返しが起こり評価が急上昇するはずです。原作の面白さは保証するので、それを見逃したくない方は是非視聴を継続してください。
というか原作を買ってください。今Steamで半額になっているので買い得です。低スぺPCでも動くので是非。
良かった点
作画が非常に綺麗
事前のティザーPVからも伝わっていましたが、透明感がありつつ背景なども手を抜かない綺麗な描写が良かったですね。
特に世界観的に「自然の残酷さ」を表現しなければいけない所がありましたが、海や植物に浸食された建物もしっかりと作り込まれていました。
キャラクター自体も少なくとも見た目で惹かれるような「美少女」を描けていたと思います。
アトリがかわいい
特に二話で可愛さが爆発していましたね。ロボットなのに表情がコロコロ変化するし、言動はポンコツだけどバブ身を感じる場面もあり、しっかりと視聴者にアトリの魅力を伝えられていたと思います。
若干幼さが垣間見えますが、まぁぱっと見の年齢と一致しているので、多くの方は可愛い子供を見るような気持ちで受け入れられたのではないでしょうか。
ちゃんとポンコツロボット(ロボット保護法違反?!)ならではのキャラの動きをアニメーションでも再現で来ていたのも良かったですね。
「神視点」で描かれることで、外から見た主人公の感情がしっかりと描けている
原作ではほぼ主人公である夏生視点で物語が進んでいくのですが、このアニメは結構神視点が多用されています。
そのため、アニメーションで補完しないと夏生の気持ちが伝わりにくい所があると思っていましたが、心配は杞憂でしたね。
どちらかと言えば、主人公を優先して心理描写をきちんと描き切るという意図が伝わってきました。
その分他キャラの魅力が伝わりにくくなりますが……アトリと夏生さえしっかりしていれば何とかなる作品なので、今の所不満はないですね。キャラクターが増えてきた時が若干心配ではあります。
良くなかった点
OP・EDが利権絡みのミスマッチなアイドル系ソングになってしまった
Aniplexがかの有名な秋元氏とコラボしてアイドルユニット『ナナブンノニジュウニ』を立ち上げたという事もあり、EDはこのアイドルグループが作成した曲になっています。また、OPも乃木坂です。
これは原作勢としても非常に残念の一言に尽きます。アニメ化してくれたこと自体は嬉しいのですが、折角良い曲だった『光放て』が使われもしないという事で悲しい限りです。
それ以上に、OP・ED共に曲自体はよくあるアイドルもので決して下手とかではないのですが、折角このアニメは「シナリオライターがプレイヤーに伝えたいこと」が詰まっている作品なのに、その文脈を一切無視した中身のない楽曲が使われているのは原作勢としてはいたたまれません。
このせいで作品の魅力が半減していると言っても過言では無いと思います。
説明が間延びしている
会話シーンで世界観やキャラクターの説明が多すぎるように感じました。また、画角に動きが無いのにずっと話を続けているので、見ている側が単調に感じやすい作りになっていた思います。
一応必要な会話なので、仕方ないっちゃないですが……新キャラが出てくるたびに関係性や過去の説明が入ってくると面白さが減ってしまうので、その点は工夫していて欲しいですね。
原作勢から見る懸念点(ネタバレ無し)
シナリオが1クールで完結するのかが不安点
まだ学校に辿り着けただけですけど、これあと10話で終わるんですかね?
最後までやろうとすると既に尺不足な気がしますが、どうするんでしょうか……。
一応この作品の「見せ場」は3つほどあるのですが、2つ目に辿り着けるかすら怪しい。最終場がごっそり削られる可能性が無きにしも非ず。
少し改変された結果、大事な要素が抜けている
時系列が多少変化されていて、もしかしたら3話で入ってくるのかもしれませんが……。
原作であった「アレ」ないですよね。3話で無かったら恐らく今後も出てこないので、次の話を見て判断したいと思います。ちなみに抜けていたらかなりヤバイレベル。
総評
是非ネタバレ無しで見て下さい。
アトリが可愛い、作画が良いなどプラス要素もあったが、OP・ED等のマイナス要素も散見される。今後どうなるかが期待。
総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちBランクとします。
この作品の本領はまだまだ先です。いわば、今は種を撒いているようなもの。開花の時を今か今かと待ちましょう。
〆の挨拶
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サラダバー!
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