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テスト

私は音楽以外の副教科もさることながら、勉強もキライだった。

かろうじて国語と中学英語は得意で、これで何とかバランスが少しでも取れていたと思うのだが、数学もイマイチ、理科は化学と生物の一部は好きだけど、後はお手上げ、最も苦しめられたのは社会であった。

それはすでに小1から始まっており、「苗代」がどうしても理解できず(農業関係の方、非常に申し訳ない)、そこでヤル気等すべて止まってしまい、一気に苦手教科に固定されることになった。

学年が上がる度に本が好きな私は、新しい教科書を読むのが大好きで、楽しみにしていた。勿論興味のない箇所はパスなので、当然社会の教科書はいつもキレイなまま、開いた後もないまま放置されていた。

覚えることが大変苦手なので、社会はまさにその集大成であった。算数や数学でも未だに2桁以上の暗算も2桁目を計算しているうちに1桁目の計算結果を忘れ、何が何だか分からなくなり、怪しくなってくるのは日常茶飯事であり、それはそれでかなりヤバイのだが、それでも社会よりは随分マシだった。

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中学のある学年の担任が社会の先生だったが、私にしてはそれでもいい点数を取った時には「珍しいな。」と仰っていたので、私が社会を捨てているのを当然分かっていらしたと思う。

地理が特に苦手だったのだが、教科書を見ても全く頭に入らないし、テストのヤマを張る気にもならない。そこで何もせず、ぶっつけ本番でテストに挑むことにした。

『(    )に川の名を入れよ。』

明らかに分かる川以外は全て「信濃川」と書き込んだ。何も書かないと点数はもらえないが、当たると例え1点でももらえるかもしれない。

『山脈の名前を答えよ。』

「そんなん知らんわ~」と言いながら、全てアンデス山脈。

『何文明か答えよ。』

「えぇー。それ知ってるからって何があるん?」と言いながら、全て「メソポタミア文明」

そんな調子でテストに臨んでいたので、そりゃ先生にすれば「ふざけている!」としか見えないだろう。しかし当の本人は至って大真面目なのだが。

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算数・数学に至っては

『AくんとBくんが別れてから、50分後にAくんがBくんの忘れ物に気づき追いかけました。時速〇〇キロで自転車を走らせるとして、何分後にAくんはBくんに追いつくでしょう?』←うろ覚えで合ってるか不明。

「知らんがな、そんなもん!!試しに追いかけてみたらええやん!私にいちいち聞かんといてほしいわ!」と言いながら、どうだったか思い出しながら計算をした記憶があるが、結局正解だったのかどうかは覚えていない。

『Aのビーカーには◯%の食塩水が入っていて、Bのビーカーには▲%の食塩水が入っています。Bのビーカーの食塩水が▢%になるにはどのようにすればよいでしょうか?』←うろ覚えで合ってるか不明。

「だから、何やねん!それを知ってどないすんねん!どんな時にそれが役立つねん!!」とブツブツ言いながら、テキトーに計算した。あまりにもこの問題はしょっちゅう出て、さすがにツッコミを入れてる場合ではなくなってきたので、後日この食塩水の問題については塾の先生に散々聞いて、克服したが、今では1%も覚えていない。

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また私は覚えるのに時間が大変かかるため、中間・期末テストはからっきしなのだが、実力テストになると、信じられないほど成績が上がる。

人は「実力がある証拠なのよ。」「やればできるのよ。」等言ってくれたが、自分としてはおそらく

「人が忘れた頃に、ようやく勉強したことが漬物のように出来上がり、食べ頃…つまり実力テストの結果として出ているのではないか?」

と思っている。そりゃ実力なら嬉しいが、多分そんなとこではないかと思っている。

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ちなみに地理のトンチンカンぶりは相変わらず発揮されており、国の位置をしょっちゅう間違え、夫に呆れられている。クイズ問題でも殆どお手上げ状態だ。多少ニュース等で少しは覚えた国もあるが、あの時のテストのように出されると、多分ちょっとマシ程度な回答しかできないと思う。日本の都道府県の位置もかなり怪しいので、日本人としてもかなりヤバい。

社会編の話もまだあるし、それ以外にも私には苦手なものが多すぎるので、また他の教科や副教科編でもお話できたらと思っている。

勉強が苦手な人、こんな私でも一応卒業できて、勤めていた時もあるので、めげずに頑張って欲しい。

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