モッコウバラの季節
ヤマザクラが散ってしまい、八重桜が咲いているが、今年のわたしは八重桜よりモッコウバラに注目している。
モッコウバラは満開の一歩手前─生垣に少しちんまり咲いているくらいが趣があるとわたしは思うのだけど、そんな人間側のエゴはつゆ知らず、ツルをグングン伸ばしてはモコモコの花を咲かせまくり、通りによい香りを放っている。
たいていの花は季節が巡ればまた咲き、わたしたちの目を楽しませてくれるけれども……。
先日亡くなった祖父を思うと未だに胸が詰まってしまう。この世の外がどうなっていようと、この体が生きた祖父に会う機会はもうない。
祖父は多くを語りたがらなかった。わたしも祖父についてペラペラ書くつもりはないけれど、プライベートな思いがたくさん内側から押し出されるのに耐えきれず、ただひたすらそれらをスマホのメモ帳に書きとめていた。
それでだいぶ気持ちは安らいだけど、夜になるとついいろんなことを振り返っては湿っぽくなってしまう。
でもきっと少しずつ元気になれるでしょう。
ペースをもう少し取り戻すために、勝手に西村晃映画祭を進めようかな。
皆さまお身体を大切に!
それではごきげんよう!