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夏本番!お祭りにかける熱い思い #98(2024/8/2)
朝起きて、リビングのレースカーテンも開け朝日を浴びるようにしているさくまるです。
セロトニンが出て気持ちよく過ごせるそうですよ!
さて、私が住む街では今日から3日間、夏祭りが開催されます。
朝5時ごろから、外でお祭りの荷物をゴロゴロ運ぶ音で目覚めたため今日はお祭りについて書きたいと思います。
どんな街?
8月の最初の金土日で開催される夏祭り。
昨年、コロナが明けてから通常開催に戻りましたが、今年は酷暑のため昼のイベントが一部中止になっています。
人口は10万人ほどの街です。
今年の春先に10万人を割り込み、数年前には「消滅可能性都市」に選ばれ騒然としました。
今や子供は1年に約500人しか生まれない街。
ですが夏祭りには約50万人もの人が訪れます!
約50年前までは人口も多く、お金もある豊かな街でした。
その所以は江戸時代にまで遡り、いわゆるお殿様がいる街ではなく、徳川の直轄地として栄えた経緯があるそうです。
そのためお上の指示を待つのではなく、地域住民それぞれが地域のために何ができるかを自主的に考え行動する風習が今でも根強く残っています。
確かに地域活動をしている人が大変多い印象を受けます。
それぞれがこの街を愛し、お金をかけお金を落とし盛り上げ、誇りに思う。
その最たるものが夏祭り、というわけです(諸説あります)。
どんなお祭り?
地域の皆様の夏祭りにかける熱意は本当にすごいです。
夏祭りが開かれるのは、街のメインストリート約2.2kmにそれと交差する駅前通り約1kmの範囲で行われます。
めちゃくちゃ広くないですか?!
それぞれの通りは今週に入ってから各町会ごとに櫓(やぐら)や舞台が組まれ(8基かな?)、道路が片側通行になっています。
準備期間中には、櫓の前後に道路工事に使われる臨時の信号機が立てられており、工事以外で使われているのを初めて見て衝撃を受けました(笑)
提灯の飾り付けなどの装飾も先週から進められています。
そして街の人たちは3ヶ月も前から「お祭りどうする?何する?」とソワソワし楽しく準備をしているのです。
本番のお祭りは今日からなのですが、地元住民のお祭りは昨日から始まっており「前夜祭」と称して神社からお神輿を出す儀式に夫も参加していました。
と言いますか、前日どころではなく色々とお祭り準備のために一年中何かしら動いている印象です。
常日頃は人がほとんど歩いていない街なのですが、この3日間ばかりは人が湧いてきたようにごった返しています。
そしてみんな櫓の周りで踊り狂うのです。
その光景は圧巻そのもの!!
熱狂の渦に身を投じ、日頃の鬱憤は忘れ、今この瞬間を楽しむ人々の姿は清々しく、胸を熱くさせます。
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私にとってのお祭り
これまでの私にとってはお祭りとは「参加」するものでした。
生まれ育った地域にも夏祭りはありましたが、中心地にある広場で夜店が出て、舞台で踊りや歌を披露する人がいて、最後に花火が上がる。
ただ楽しいだけのものでした。
社会人になってからは、会社員として何ヶ所か他の街のお祭りにも参加してきました。
そのときにもお祭りに参加するということは「地域で生きると言うことだ」と学びましたが、やはりあくまで参加者であるという気持ちでした。
ですが、ここに引越してきてから意識は大きく変わりました。
この地域の人々にとっての祭りとは「作り上げる」ものなんですよね。
準備期間から本番、本番後の清掃まで全て含め、地域住民として街を盛り上げる!その気迫が伝わってきます。
最初は戸惑いました。
なんでこんなにお祭りに熱が入っているんだろうと。
ですが街の歴史に触れたり、地域の方と話をするにつれ、いかにこの街が住民に愛されているのかを知り、徐々に理解が進んできました。
こんなに愛郷心のある湿気多めな街は、なかなかないんじゃないかな?笑
さいごに
夜はずっとお囃子が聞こえてくる、まさに祭りのど真ん中で過ごす3日間が始まります。
胃もたれと熱中症には気をつけて、熱い祭りを楽しみたいと思います。