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絵本や映画による子供へのジェンダーの刷り込みに気を付けたい(2024/10/29)#126

こどもに絵本の読み聞かせをしたり、一緒に映画やアニメを観る中でジェンダーに対する表現が気になっています。



Netflix『プリンセス・パワー』

Netflixで配信されているアニメです。

最初はタイトルを見た時に「女の子はプリンセスに憧れるものだよね。プリンセス極めよう!」といった内容なのかと思い、あまり見せたくないと思っていました。

そんなことを思いつつも、私が家事をしている間に見せているので、私は横目で見ながらもあまり真剣に見ていなかったのですが、この番組は私の想像のはるか上を行っており良い意味で裏切られました。

まずは、プリンセスと言ってもパンツ(ズボン)を履いていると言う点。

普段はプリンセスの格好をしているのですが、冒険に出る時はパンツ姿に変身します。

見ていると、登場する女性キャラクターはティアラを被ったり色鮮やかな衣装を着ているのですがパンツ姿です。

女の子たるものスカートよね!と言うメッセージではなく、場面によって服装を適したものに履き替えて、女の子も冒険に行こう!と言うことを伝えたいのかと思います。


主人公4人の肌の色がみんな違う

最近は映画の世界でも、主人公を黒人の方にすることがありますよね。

このアニメでは主人公が4人組のプリンセスなのですが、みんな肌の色が違います。

白人、黒人、黄色人種、白人と黄色人種の間のような子が1人います。

肌の色が違っていてもみんなプリンセスだし、全員で協力するし、差はないよと言うメッセージがビジュアルで伝わってきます。



ママ同士が結婚式

1人のプリンセスのママと、サブキャラの子のプリンセスのママが結婚式を挙げるエピソードがあります。

LBGTQの人たちが連れ子で結婚するのです。

プリンセスは妹ができることになり、その子との関係性につまづきながらも「姉妹」になっていく姿が描かれています。

このエピソードに1番衝撃を受けました。

いろんな家族の形があっていい。

子供向けのアニメもこう言ったエピソードが盛り込まれており、アメリカではLBGTQの方はナチュラルに過ごしていると聞いたことがあり、こういうことかと腑に落ちました。

⭐︎⭐︎⭐︎

ジェンダーとは話が少しそれましたが、こども向けのアニメでも人種差別や多様性に関してここまで積極的に取り組んでいて、さすがアメリカだと感じました。

日本はいつまでサザエさんを放映し続けるのでしょうか。。


Disney『ピーター・パン』

アメリカは先進的だと実感する一方で、昔からそうだったわけではないようです。

Disney『ピーター・パン』を見たときのこと。

冒頭に注意書きが流れました。

この作品は現代の思想では受け入れられない暴力的差別的な表現が出てきますが、ディズニーでは差し替えることなく反面教師としてこのまま放送します。

注意書きの要約。こんな感じ。

1953年。今から71年も前の作品なんですね!

こどもと一緒に見ていて私が気になったのは、人間界の子供がピーターパンに連れられネバーランドに行くのですが、
「女は子供の世話をしていればいい」とお祭り騒ぎに参加させてもらえないシーンです。

女は子供の世話、男は外で遊ぶ。

当時のアメリカでも子供向け映画にもこういった表現があったのです。

私も幼い頃ピーターパンは見ていましたし、このシーンは記憶にありますが言葉までは覚えていませんでした。

ですが、こういった記憶にも残らないところからでも気付かぬうちにジェンダーの刷り込みがあったのだと気付かされました。


絵本でも気になるものは結構ある

絵本の読み聞かせをしていると「女は家、男は外」といったような表現が散見されます。

ある本では、家族でキャンプに行き、お母さんがカレーを作っている間お父さんはハンモックでグゥグゥ寝ている。

ある本では、お母さんがスーパーに買い物に行ってキッチンに立って料理をし、お父さんは酔っ払って変なものを買って帰ってきてしまう。

ある本では、子供を学校に送って行くのはお母さんの仕事になっている。

一体いつ書かれた本なの?と気になってみてみると2013年、2017年など2010年代の本で、そんなに昔の本ではなく驚きが倍増します。



こどもは素直だからこそ

かつての自分がピーターパンを見ていたように、幼いこどもたちはいろんなものを素直に取り込みます。

何でもかんでも昔の名作が良いわけではなく、時代によって名作の基準は変わります。

これからの時代を生きるこどもたちのために、小さなことですが内容には気をつけていきたいと感じました。

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