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Photo by
hiloyuki
心の言葉
ある時、夫が、
「関係ないし」
と言った。
私は会話をした話題に対して、
関係ないしという言葉を発せられたことを、
あまり気持ち良く思わなかった。
けれど、個人(夫)が抱いた感情だ。
それを私がどうこう言う資格も無い。
個人の感想だから。
そんな会話から、
幼い頃の私を思い出した。
小さな頃から、人の言葉に傷つき易かった。
特に人が発した言葉に敏感だった。
「その言葉、悲しいな」とか、
「そんな風に言われると気持ちの行き場がない」という風に思うことが多かった。
今考えれば、幼い頃から私は、
言葉というものに人よりも敏感だったのかもしれない。
だから、とても傷つき易かったのかもしれない。
あの時、たくさん傷ついた心は
何だか今に繋がっているような気がする。
それは、心の中の言葉を文章に出来るようになったから。
どうしてこんなに傷つき易くて、
泣いてしまうのだろうと思ったあの日。
あの時、傷ついた私の心は無駄じゃなかった。
心の言葉をこうやって、文章に出来るようになれたから。
あの日の自分に言いたいと思う。
「頑張ったね、ありがとう」って。