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心の言葉

ある時、夫が、
「関係ないし」
と言った。

私は会話をした話題に対して、
関係ないしという言葉を発せられたことを、
あまり気持ち良く思わなかった。
けれど、個人(夫)が抱いた感情だ。
それを私がどうこう言う資格も無い。
個人の感想だから。

そんな会話から、
幼い頃の私を思い出した。
小さな頃から、人の言葉に傷つき易かった。
特に人が発した言葉に敏感だった。

「その言葉、悲しいな」とか、
「そんな風に言われると気持ちの行き場がない」という風に思うことが多かった。

今考えれば、幼い頃から私は、
言葉というものに人よりも敏感だったのかもしれない。
だから、とても傷つき易かったのかもしれない。

あの時、たくさん傷ついた心は
何だか今に繋がっているような気がする。

それは、心の中の言葉を文章に出来るようになったから。

どうしてこんなに傷つき易くて、
泣いてしまうのだろうと思ったあの日。

あの時、傷ついた私の心は無駄じゃなかった。
心の言葉をこうやって、文章に出来るようになれたから。

あの日の自分に言いたいと思う。
「頑張ったね、ありがとう」って。

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