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【ショートショート】最先端の冷蔵庫
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
「おい、これ見てくれよ!」
タカシが自慢げに冷蔵庫の扉を開け、中の輝くディスプレイを見せつけてきた。
「これ、AIで中身を管理して、足りない物を勝手に注文してくれるんだ!」
僕は冷静に返した。
「それは便利そうだ。でも、俺の冷蔵庫には敵わないな」
「どんな機能があるってんだ?」
僕はゆっくりと冷蔵庫の扉を開けた。
中は……空っぽだ。
「どうだ?要らない物は買わない。それが俺の冷蔵庫哲学さ」
タカシはしばらく冷蔵庫を見つめ、真剣な顔で言った。
「冷蔵庫自体が要らないんじゃないか?」
僕はその一言に動揺し、思わず冷蔵庫を見つめた。
確かに、その通りだった。
静かに冷蔵庫の扉を閉めながら、思わず呟いた。
「要らない物は買わない。それが俺の哲学だったんだけどな……」
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