【ショートショート】終末のテーマパーク
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
夏のある日、俺は「未来のバケーション」っていう最新の観光地に出かけた。
ここは、数十年先の地球をシミュレートしたテーマパーク。
環境保護の重要性を学ぶプログラムだ。
パークに足を踏み入れた途端、干上がった川と砂嵐に覆われた街並みが目に飛び込んできた。
案内ロボットが、「ここは昔、澄んだ水で満たされていました」と指し示す。
俺は驚きとともに胸がざわついた。
次に訪れたのは、海面上昇で沈んだ都市。
仮想現実