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【一千文字感想】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』ファン必見。意外と重要なバカ騒ぎ


マーベル・スタジオが贈る今年のクリスマスのホリデー・スペシャルはガーディアンズ・オブ・ギャラクシー!

ただし、配信限定のクリスマス・スペシャルと侮ると危険です。もちろんメインキャストはしっかりと勢揃い、監督・脚本はジェームズ・ガンがやっているので、実質的には「Vol. 2.5」くらいに思っていた方が良いかもね。

なんせ序盤から新情報が惜しみなくと開示されていく。原作ではお馴染みの宇宙服を着た犬のコスモが本格的に登場する他、『エンド・ゲーム』後のガーディアンズがなにをしていたかもサラッと語られたりもする。

喋る宇宙服犬 コスモ

そして今回の実質的な主役であるマンティスの“とある秘密”が開示されるんだが、これが思っているよりビッグサプライズ。『Vol. 3』で色々と戸惑わないためにも見といた方が吉でしょう。

それのカミングアウトをきっかけにマンティスとドラックスは地球のヒーロー“ケヴィン・ベーコン”をクリスマスプレゼントとしてピーターへ贈ろうと企てる。

そんな2人が地球に降り立ってからはツッコミ不在の両大ボケ状態。ハリウッドがナンセンスギャグの不法地帯へと化す。つまりガーディアンズおよびジェームズ・ガンのファンかであれば無条件にバカ笑いできるってことさ!

そんなアホの大嵐の被害者となる本人役のケヴィン・ベーコンはとっても災難そう。ただこういうバカコメディにも付き合ってくれるのがケヴィン・ベーコンが最高の俳優である由縁だよね。「俺はもうベテランだぞ!」って怒っても良いキャリアなのに雑な無茶振りにもしっかり応えて笑いをかっさらう。流石、名バイプレイヤー!

そうやってバカ笑いしながらも、実は歌手活動もしているケヴィン・ベーコンのLIVEもあったりして、由緒正しいクリスマス・スペシャルの体裁も取っていたりする。クライマックスには想定以上に美しい映像、想像以上にハートフルで泣ける展開も用意されている。
あまりに粗いギャグを連発しながらも、しっかり人情話としても落とすあたりが、やっぱりジェームズ・ガンの素晴らしいところ。

こう言っちゃ悪いけどMCUフェィズ4でも上位に来るほど良かった「ケヴィン・ベーコンは最高の俳優だ」って結論にも同意の余地しかない。

こんな感じで奴らの日常を永遠に見ていたい!
でも彼らの物語は次回で終わってしまうんだ…
最高に笑える作品だったからこそ、来年のVol.3で完結という事実に切なさが押し寄せてくる


2022年 / アメリカ / 44分
監督: ジェームズ・ガン
Disney+にて配信

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