【一千文字感想】『ドント・ウォーリー・ダーリン』オリヴィア・ワイルドには期待するが、J. ピールを意識しすぎ
ここ数年で最もチャーミングな青春映画だった『ブックスマート』で監督としての手腕も証明したオリヴィア・ワイルド。
そんな彼女が次に手がけたのは理想化された郊外で暮らす“奥さん”たちを描いた『ステップ・フォードの妻たち』のような、『マルホランド・ドライブ』のような作品だ。
砂漠の真ん中にある、まるでリゾート地のような新興住宅街。1950年代風なオールディーズな街並みの中で、家事をこなし、料理を作り、夫の帰りを待つ“献身的な妻たち”が暮らしている。
過剰に保守的、亭主関白に疑問を