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寺子屋教育のよさ
タケさんの教育談義
オヤジブログ怪気炎 vol.302
江戸時代は近代的な学校制度がなかったので、子どもたちは寺子屋で文字の読み書きを教わっていました。師匠は子ども一人ひとりに個別の教材を準備して指導していたそうです。今なら個別指導系の塾ですかね。
江戸時代の識字率が、世界的に見てとても高かったことはよく知られていますが、寺子屋での教育が背景にあったことは間違いないでしょう。
明治から続く近代国家建設のための学校制度が軋んで来ている現在、寺子屋教育の個別指導、つまり一人ひとりに寄り添った教育はやはり原点でしょう。日本が教育制度の参考にしたヨーロッパの国々も、ルソーの「エミール」が家庭教師の姿を描いているように、元々は個別指導でした。
増え続ける不登校対策として、学びの多様化学校の設置がニュースになっています。学校を看板に掲げて、地域の学校に通わない子どもたちが通うようになるのか、今後を見届けたいと思いますが、改めて一人ひとりに向き合うことがいかに大切なことかを、再認識させられる話です。