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気が散る子どもたち

タケさんの教育論18
オヤジブログ怪気炎 vol.274

教室の机をどう並べるべきか。全ての机を黒板に正対して並べることで、気が散らずに授業に集中できるという考えがあります。その考え方の延長に、不必要な掲示物も気が散らないように取り外すという方針があり、少し殺風景な気がしますが、タイトル上の画像のように机が配置されている教室は多いのです。
それに対して、コの字型に机を並べて、互いの表示よりを見ながら討論を活発しようという考えがあります。
どちらの並べ方を採るにせよ、どのような授業をプランニングするかによって臨機応変に配置を変えるのがよいのかもしれません。
個人的な話ですが、ボクは小学校低学年の頃、まるっきり授業に集中できない子どもでした。授業参観に来た親の話によれば、前を向いている時間はほとんどなくて、ずっと後ろの子に話しかけていたということですから、後ろに座っていた友だちはさぞかし迷惑だったことでしょう。60年も経ちましたが、ごめんなさい。
つまり気が散りやすい子は、いろいろな配慮をしても、結局は落ち着きがなく、集中していないのです。
「それじゃあ、ダメじゃん。」普通はそう考えられるのですが、落ち着きがない子に限って、瞬間的に概念を理解する力は高い。体験的にはそうでなければ聞く力が不足している分を補えないので、小学校程度の学習内容であれば、話を聞いていない時間が8〜9割であってもなんとかなるのです。ただし深く時間をかけて考え続けなければならない問題が出てくる中学校後半以降が大変ですが。
全ての子を同時に話に集中させるのは、そもそも3分が限界。校長先生の話がそれを超えると聞いていない子が増えるのをみれば、一目瞭然です。
ではどうしたらいいのか。ありがたいことに今はタブレットが全ての子に配布されているわけですから、その子のベースや集中力に合わせて、学べばよいと思うのです。全国一斉横並びの授業は、必要最低限に留めればよいと考えているのです。

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