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鳩摩羅什と南無妙法蓮華経

オヤジブログ怪気炎 vol.230
世界史気になるシリーズ 41

お坊様のお経がよくわからない私でも、南無妙法蓮華経くらいは知っている。
そもそもお経はインドのサンスクリット語を漢訳して、当初は中国での布教に用いられ、やがて日本の仏教に取り入れられたわけです。
サンスクリット語を漢訳した有名人が2人いまして、一人が西遊記の三蔵法師のモデルでもある玄奘三蔵であります。それよりもさらに昔、漢訳作業に当たった人が鳩摩羅什でした。
彼の漢訳は意訳とされますが、羅什の訳した妙法蓮華経が我が国の天台宗に取り入れられて、今日まで唱えられているのです。

音楽の都 亀茲国に生まれた羅什はカシミールで仏典を学びますが、亀茲国を攻略した前秦(五胡十六国の一つ)の呂光によって捕虜となってしまいます。捕虜の身とは言え、軍師として活躍したようで、後涼〜後秦と身の置き所を変えながら、後秦の常安(長安)に落ち着くと漢訳に取り掛かります。

仏教の流れの中で、中国や日本は大乗仏教なのですが、羅什が若い頃に、大乗仏教に転じ中観派の論書を研究していた影響は大きいと感じています。

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