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統治の歴史を教えて、そのあとは・・。

世界史気になるシリーズ61
オヤジブログ怪気炎 vol.281

近世と近代の捉え方は、国によって異なる。日本の場合は、武家による中央集権化が確立した織豊政権・江戸時代を近世としているし、お隣の中国では宋から明・清王朝の時代を近世と呼ぶようだ。ヨーロッパでは、東海ローマ帝国の滅亡から産業革命・資本主義社会の成立辺りまでが近世。
時代区分を統治の変遷と関連づけて、私たちは歴史を教わってきた。日本史の時代名である飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町・安土桃山・江戸は、すべて政権の所在地であります。その段でいえば、現在は東京時代となるわけですが・・・。
統治の歴史を教えて、一通り歴史の流れがわかったことにするのは、歴史の見方の一端にしか過ぎない。だから突出した統治者である信長・秀吉・家康らが英傑扱いされるわけです。
統治の歴史と並行して取り上げられるのが、文化史。それぞれの時代の文化史を担った有名人が登場します。ソクラテスもレオナルド・ダ・ヴィンチも統治者ではなかったわけで、その人によってものの考え方や美のあり方の新しい地平が広がった時に授業に登場するわけです。
それまでの生活を大きく変えた人や経済の仕組みの変化をもっと教えていいなと思います。エジソンが電球を発明しなければ、私たちの暮らしはいまどうなっていたのでしょう。スティーブ・ジョブズは、歴史の教科書に載せて然るべきべきです。
経済については、なぜ貧富の差ができるのか、なぜ豊かな国と発展途上の国があるのか、そしてそもそもそれはいつからの話で何が原因なのかを、語る歴史の授業が展開できたらいいなぁと思います。

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