ある県は閉鎖的だというのは嘘

 ある県だけじゃなくて日本中全部閉鎖的だから。
 転勤したり出張に行ったりあちこちの県民性に触れてきた。良いところ悪いところ分かってくると面白い。
 それで行き着くところどこもよそ者には閉鎖的ということ。人を迎えようという気がはなっから無い。ホテルや飲食の接客業は別としてね商売だから。
 なんというかそこのルールがあるなら言ってくれれば従うのに絶対明かさない。私の座右の銘は郷に行っては郷に従えだからね。でもルールをひた隠しにしておいてこちらが合わない事をしようものなら猛攻撃してくる。疲れる。

 北陸地方のある県に出張した際に休憩所でペットボトルの飲料を飲んだ。ゴミ箱に捨てるといきなり出てきた売店の人が「あなたラベルはがさないで捨てたね!分けてもらわないと困るんだけど!」とカマしてきた。当然貼り紙とかないからね。ラベルを捨てるゴミ箱は別の場所にある。こちらも大人なので知りませんでしたすいませんと言うのだが「昨日も捨ててたの見てるんだからね!」と。
 昨日捨てているのを遠くから確認していて泳がしておいて今日もあのよそ者やるなというのを分かった上で鬼の首取ったように言ってくる。これは閉鎖的というより陰険だ。

 田舎に移住したYouTuberか何かがひどい目にあった話があるけどゴミの出し方から始まって全部この感じでやられたようだ。移住していること自体をYouTubeで収益してると思われたら僻まれるしね。医者がイジメられる村とか最悪だ。

 地方はどうしようもないとして都会は開放的なのかと言えば全然そんなことないよね。東京は田舎もんの集まりだし元から東京に住んでる人は田舎もん大歓迎してるか?大阪は大阪で関西地方の出身者と洗練された大阪の人は交わらんねぇ。
 
 都会では馴染まないから〇〇県民会みたいのがたくさん作られている。それだけ生まれ育った土地が一緒というのは絶対的でよそ者が入る余地なんて皆無なのだ。

 静岡県のある都市でもかなりあからさまだった。自分達しか分からない地元ネタが大好きでずっと同じ話をしている。40〜50歳のいい大人が飲み会で〇〇高校出身の人手挙げて!とか始めから終わりまで盛り上がってる。いや同窓会なら分かるよ。よそから来てる人も3分の1以上居るなかで地元あるあるネタ2時間出来るってすごいよ。閉鎖的というかバカ。さすがにつまらないから次の飲み会断ると何で?とか言う。お前ウチの地元呼んでまるまる同じことしたろかと。

 京都はよく言われる程難しさは感じなかった。担当者に恵まれてたのかその方の希望する通りにしていれば普通に納められていた。ただし何を希望するかは絶対に言われなかった。お気に召さなかった場合には「センス無いなぁ」言われて何回もやり直しになるらしい。

 え!?何で日本人て先にどうするか言わないの?

 大阪は合理的だから分かっていないよそ者が無駄なことをする前にしっかり伝えてくれる。人懐っこさがあって親しみやすい。言葉の問題があるがまわりの人は関西圏でも出身地によって全然違う喋り方をしている。ほぼ標準語の人もいればコテコテな人も居る。
 何より大人な社会なので洗練していてカッコ良かった。
 ただ残念な事に上司がイケてなかった。兵庫人なのだがそいつ曰く京都と播州は道が繋がっていて兵庫なのに京都風な文化があると。嫌な京都人のステレオタイプみたいな人で本物の京都人よりしんどい。
 北陸のペットボトル同様、最初に言わずに泳がしてからまんまと引っかけて違う違うと人を常識無いかのように責め立ててマウントを取る。病んだ。

 日本中の村がよそ者を受け付けないには深い理由がある。誰でもホイホイ受け入れていたら村が乗っ取られる可能性がある。村の常識が通じない者が勝手なことを始めたら代々続けてきた生活が脅かされる。今は外国人を受け入れた街が大変な事になっている。それみたことか。

 でもね、私が行ったところは全て当たり前だが仕事だから行っている。だから合理的な大阪の人がしていたように無駄なく最短で業務をこなして家に帰りたい。ところが閉鎖的な態度を頑なにとる県の人とはお互い無駄な動きをして嫌な思いしてる。大げさに言えば地方の人の閉鎖的な態度はこの国の発展を妨げてる。ダメだこりゃ。

 以上、日本中が閉鎖的な国なので、ある県は閉鎖的なんて話してる奴はヌルいという話でした。

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