ドラマ「東京タワー」6話・7話感想 令和版、がつんとくる
注:映画版「東京タワー」と原作小説の内容に触れています。ネタバレ等気になさる方は閲覧をご遠慮ください。
前回、こわ!!!という感情が強すぎて感想を書く気力がなかったため、前回と今回分合わせての感想。
は〜、耕二パート、こわい。
6話感想
耕二回でしたね。
原作とも映画とも違う、令和版の「東京タワー」をがつんとぶつけられた気がする。
そして、その「がつん」が耕二パート・透パートにかかわらずこれからも続いていく、というのがわかる。
悪いこと、を蓋をして黙する時代ではない。若い世代からすればそれは尚更。
喜美子さんの娘の行動は正直に言っておぞましいけれども、そのおぞましさをあの子は耕二と母親から感じたのだろう。
「自慢の母親」が恋敵であったというのも、彼女の怒りやその他の感情を膨らませるのに大きかったのだと思う。
耕二が透に助けを求める姿も、ドラマならではのものだ。
巻き込まれる透は、自然自分と詩史さんのことを考える。
これからどうなっていくのだろう。何だか映画版の結末が恋しくなるような展開だ。
それに、耕二は原作でも映画でも圧倒的にクズという印象だったのが、何かかわいそうに見えてくるのだから不思議だ。やっていることはそう変わらないのだが。喜美子さんのことを愛していたからだろうか。
あとあの子のランジェリーどこのかわからなかった。むう。
「あれ、お友だち?」と訊かれた透の返事が「よろしく」でちょっと笑った。6話の癒し。
7話感想
耕二パート、荒れていましたね。いや荒れますよねそりゃね、あんな状況だもの。でも想像していたより穏やか(穏やかとは)で安心した、なんか。もっと硬い固形物じゃんじゃか投げ合うのかと思って凄く身構えていたので。
喜美子さんの娘よりも、ゆりちゃんの方が凄まじくて、でも、まあ、そうだよなあ。耕二は自分だけを愛しているのだ、と信じたばかりだものな。でも喜美子さんに暴言を吐くのはやめてください。
喜美子さんと娘との関係がどうなっていくのかなあと思うけれども、もうそこは描かれないのだろうか。
対して透パートの穏やかさ。(少しではあれど)
透が詩史さんの膝枕で本読んでるの、凄くかわいかった。
詩史さんが「あなたの未来に嫉妬している」と言うの、わ、わかる……!と思うし、「どうしてそんなこと言うんだよ」な透もわかる。わかるよ。
ベッドでの、「もし いつか 詩史さんがいなくなったら 僕は死んじゃうかもしれない」と言う透の表情がなんともよかった。
手の甲に頬ぺたーってしにいくのもね、かわいかった、透。
今回、透めっちゃ猫っぽかった。かわいい。
そしてやっぱり来るんだよね、詩史さんのパートナーがね。
透はバスルームに隠れる運命なんだ。
美しい風景の中を歩いて帰る透、切ない。
そして「特に ゴルフをする男の人は嫌いなの」って言ってたけど、詩史さんはパートナーの彼のことをどう思っているのか。
いやでも今回透めっちゃかわいかった。猫。にゃん。
予告の話。
「別れてよ」なんて、透は映画でも原作でも言っていたかな。憶えがない。詩史さんは何て返すのだろう。