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冬だし、オジロワシを探そう!

北海道の冬には一部国内繁殖した個体もいますが、ロシアなどの北の方から越冬の為にオジロワシが渡ってきます。猛禽類大好きなので探しに行ってきました! 

記事には一部グロありなので苦手な方は注意してください!

オジロワシは国内では最大級の猛禽類で、1970年に天然記念物に指定、1993年には国内希少動植物種に指定される希少生物です。

繁殖地は主にロシア北東部… 渡り鳥って日本でどんなに保護活動しても渡った先でどんな試練があるかわからないのが歯痒いですよね。

ロシアや中国のような広大な国土に多民族だったりすると国民全体に決まりを周知させるのが難しそうです…

羽が真っ直ぐで尾が白いです

大型の鷹や鷲は羽ばたくのにエネルギー消費が多いので上手く旋回しつつ上昇気流に乗り高度を上げたりします。

空を見てクルクル旋回していると言えばトビですが、この時期の北海道のトビは、オオワシやオジロワシを避けて南部に渡ってしまうらしいので、今だとオジロワシが回っていることがあります。大きさや、羽を一文字にする姿勢、中央が突出した白いくさび形の尾羽根と違うところが多いのに、その旋回している行動から頭がトビに変換してしまいます。もしかしたら、あなたの頭の上を飛んでいるのはオジロワシかもしれません(笑)

サケを食べるオジロワシ

オジロワシは腐肉食でスカベンジャーと言われるお掃除屋さんで、普段は死んだ動物を探して食べたりしていて自分から狩りをすることは少ないようですが、魚を獲って食べることもあり、この時期だと簡単に手に入る弱ったサケを獲って食べてるみたいです。なのでサケが自然産卵している川に行けば出会えるかもしれません。

高い木の上でくつろぐ
オジロワシ

猛禽類は全般に警戒心が強く、あまり近寄らせてはくれません。休んでるときは高い木の上のてっぺんの方にいます。天気の良い日はだいたいお日様に向かって止まっているので、日向ぼっこしているように見えます。

もしかしてオオワシさん?
どう見ても気づかれてます

オジロワシと思ってたけど、やけに黒っぽい身体と目が黒いし背中が白っぽく見えるのでオオワシの若鳥だったかもしれません。オジロワシも同様に距離を取っていてもすぐに気づかれていると思います。視力は2.0くらい、鳥類は色覚も人間より優れているので人間のそれとは違う感覚で見えているのかも?

目力が強い!

カラスが騒いでいるときは、近くに猛禽類がいることがあります。カラスは自分の縄張りに天敵の猛禽類がいることを嫌いモビングという行動をとります。

警戒しています

空では気流を読む力の長けている鷹や鷲はカラスを圧倒しているように見えますが、強さをアピールなどせず面倒な相手をいなしています。このような入り組んだ場所だと体の大きなオジロワシは動きづらいのかも?

気づかれました

せっかくの餌場でもカラスは煩いし、私がチョロチョロしているので落ち着けなかったのか場所を変えてしまいました。ゴメン! 夕方だったので、寝る前の腹ごなしに来ていたのかもしれません…

オジロワシの若様

もうすぐ日が暮れそうだから、コッチも帰ろうかな〜?と考えてたら、塒に帰るような素振りのワシ達が上空を飛んでいきました。ちょうど川に掛かる橋の上に居て、川の上を飛んでいたので、よく見えました。最初からココに居たら良かったと思ってしまいました…

飛ぶオオワシ(ピンボケ)

去年に比べるとココに来ているワシ達の数も少なく、オオワシの姿は全然見れてなかったので最後に見れて良かったです。

日を改めて別の日は鷲撮影のつもりではなかったのだけど、ずいぶんと見かけました。

変な頭のオジロワシ

カッパ頭??のオジロワシは去年も見たような気がするのだけど気のせい…? たまたま風で逆立っていただけと思ってたけどヘアスタイルだったのかしら? それにしても砂利山のてっぺんは想像してなかった…

餌場などの習性でだいたい沿岸部に多いようですが、海岸から川を伝って想像も出来ない内陸部にいることもあります!? ウチの上空を旋回していたこともありますし、気にしていると面白いですよ!! 

ちょっと面白い姿勢

裏道を車で通ってたら、元農家の納屋のところに立つ巨木の上でオジロワシが休んでいました。近くの工房らしき家屋から除雪機を押して人が出てきたのに驚いて飛び立ちましたが、その瞬間を切り取ることができました。

大型に限らず猛禽類は食物連鎖の頂点に君臨する希少動物なのに、開発で住む所が無くなったり、人の生活に近づき過ぎて事故にあったりして数を減らすばかりです。

その上、我々のような者が度を過ぎた観察・調査で近づき過ぎた結果、繁殖を諦めさせたりするケースもあるそう。

私は人口密集地に住む者では無いので、想像も出来ていませんでしたが、パパラッチを疑うかのような大勢のカメラマンが珍しい鳥を取り囲みレンズの砲列を並べ狙う光景の写真を見たときは本当に驚きました…


希少猛禽類の保護や研究を行っている猛禽類医学研究所さんの活動がNHK WORLDでライブストリーミングされるようです。配信終了後はNHKオンデマンドでも観られるみたい…無料って言ってたけど有料になると思う。


活動に賛同出来る方はクラウドファンディングもやってます。私も応援してます!

https://readyfor.jp/projects/IRBJ4

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