変わってもいい。大事な事さえ受け継げばいいんだ
続けるということは同じことをやらねばいけない、ということではなく、大事にしたいことさえ守っていれば、やり方を変えたっていい。
今日も人生の指針になるような言葉が沁みる
NHKの朝ドラ「おかえりモネ」。
(2021年10月22日放送:第115回)
未来に繋げていくために大事な事
50過ぎまで銀行員として働いてきた息子、耕治が牡蛎養殖の永浦水産を継ぎたいと言う。お父さん養殖の仕事、本当にできると思う?とモネはじいちゃん竜己さんに訊ねます。
そのまんまやんなくてもいいんだよ。だってよ、なんか続けるっつうことはよ、おんなじことを何でもざーってやんなきゃいけねえってことじゃねえんだよ。変えなきゃいけねえものは、とっとと変えてよ。大事なものを守ってきゃいいんだ。
じいちゃんの名言!
託す人も、託される人も、こんな風に考えられたら、気負わず継承していけるのではないかな。
海のように空のように自然なじいちゃんが素敵
昔かたぎのガンコな海の男は、今までのやり方に固執したり、オレのやり方に文句があるならやらんでいい!とか、言いそうなのに、竜己さんは80過ぎのじいちゃんとは思えないほど柔らかい頭で、とっても素敵。
海のように、空のように。自然は変化するもの。その変化を受け入れているような海の男、竜己さん、くーかっこいい!
100年後に牡蛎作ってるヤツは、オレみたいなゴツゴツした漁師じゃなくて、耕治みたいな途中からひょっこり漁師になったヤツばっかりかもしれないぞ、って笑うじいちゃんにモネが
いや~100年後もおじいちゃんみたいな漁師がいっぱいいて欲しい
って言ったときのじいちゃんの嬉しそうな顔。息子、耕治さんが「継ぐとか継がないとかじゃなくて、いまやりたいんだ!」「難しいからやるんだよ」と言って自分の仕事を継ごうとしてくれたときも、昔、みーちゃんが牡蛎の種牡蛎を育てて一緒に養殖を手伝ってくれてたときも、できるわけないって言いながら嬉しそうにしてる姿が本当にいいなあと思うのです。
カッコいいのにお茶目なじいちゃん
永浦家の縁側にあるかえるの置物?入れ物?
辰巳さんの「かえるちゃん」呼びがじわじわツボる。
モネちゃんよお、って言う孫への言い方も。
モネちゃん、みーちゃん呼びも愛情があふれてて。
ファンタスティックじゃないか!とか
ときどき可愛いこと言うファンキーな漁師のじいちゃん、お茶目でめちゃめちゃカッコいい。
自分は物心ついた時から母方父方、どっちも祖父がいなかったので
こんなじいちゃん欲しかった!と思ってしまいます。
じいちゃんの元に帰ってきたもの
牡蠣に転生して、耕治さんの作った笛から出た芽に転生した雅代さん。ブナの木なんですね。辰巳さんがかわいいなって言ってモネから手渡されて、おばあちゃん雅代さんは夫の元に‥
ハニーが帰ってきましたよ、竜己さん。
なんて、視聴者にしかわからない巡り合わせだけど胸がいっぱい。山も海も繋がってる。家族も繋がってる。ここにいてもいなくても。書いてるだけでなんか泣けてしまうよ。こんなところでも繋がりを描くこのドラマ、本当に細やかで素敵だなあと思うのです。
海と山はつながってる。関係ないように見えるものもどこかで繋がってる
このドラマの初めの方で、こんなドラマの芯ともいえる言葉を放った竜己さん。ずっとずっと永浦家の、家族の心の大黒柱でしたね。途中でいなくならなくて本当によかった。90歳になっても100歳になっても牡蛎に携わっててほしいって思ってしまう。
本日は
みーちゃんとモネの会話が穏やかなのも
みーちゃんがりょーちんと合うためにコーディネート悩んでるのも
りょーちんとモネが「綺麗ごと」について話すのも
またフライングでやってきてバツが悪くなる菅波先生も
楽しさてんこ盛りでしたが、やっぱり冒頭の竜己さんの言葉が一番沁みるなあ、という回でした。
あと1週間で終わっちゃうのか!
半年クールの朝ドラの宿命だし、何十作も経験してきたことだけど、やっぱり、もうすぐモネたちに会えなくなっちゃうのはさびしいです!