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【映画メモ】PERFECT DAYS

2024年一発目の映画は『PERFECT DAYS』。


劇場予告で観て、強く惹かれたわけではないけど何故かすごく気になってた作品。


何か大きな事件が起きるでもなく、SF要素を含むわけでもない、
ただただ主人公の日常を描く、無意味で完璧な映画。

すごく良かった。

なんか知らんが、生きるのに意味を求めすぎる必要なんてないって思えた。


人生の全てに意味があって、
でもその意味を無理に見出す必要も、具現化する必要もさらさらなくて、
丁寧な暮らしを心がける必要もなくて、
毎日"自分"を生きていれば、自然と暮らしも丁寧で意味があるものになっていくのかなあ、って。


大きな事件もなく、日常の繰り返しを観てるうちに、
自分の人生の色々な雑念が浮かんできたけど、それもまた良しと思えた。

一種の瞑想みたいな。

主人公の平山さんは、たぶん人付き合いにはすごく不器用で、でも実はすごく心優しくて、
上っ面だけの人間なんかよりずっと安心できて、
そんな姿を見て、「あぁたぶん私、今まで目に見えるものしか見てなかったなあ」って思った。

もちろん物理的には目に見えるもの以外見えないのは当然なんだけど
もっとこう、目に見えないような、心の部分まで見れる人になろう、って思った。


個人的に好きなシーンは、
仕事が終わった後の呑み屋で、店主がいつも「おかえり」「お疲れ様」って言ってくれる温かさと、
平山さんが神社の木の芽を見つけた時に、神主さんが黙って頷いてくれるシーン。


なんだか生き方を見つめ直す小さなきっかけをもらった気がした、そんな映画でした。


もう一回映画館で見たいな。

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