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【原田先生】私がゼミ教育で大切にしていること

ゼミとは、担当教員の指導を仰ぎながら、自分で研究テーマを追求する場です。原田ゼミの場合、日本企業のマーケティング問題をテーマに、学術論文としてその答えを追い求めます。この研究活動を通じてマーケティングの専門性を高めます。

ゼミ活動において、私は、「やり抜く」経験を重視しています。自分が疑問に思う研究テーマに対して、自分が納得する答えを導くまで研究を「やり抜く」ということです。では、なぜ、「やり抜く」ことが重要なのでしょうか。

あなたには、将来の目標があると思います。例えば、「○○企業で商品企画担当者になる」、「広告代理店でストラテジックプランナーになる」というような具体的な目標から、「起業家になる」、「日本と海外をブリッジするビジネスパーソンになる」というような漠然とした目標まであると思います。では、その目標をかなえるために何が必要なのでしょうか?ビジネスセンスのような「才能」なのでしょうか?

University of PennsylvaniaのAngela Lee Duckworth教授によれば、目標達成には、才能よりも努力し続ける力が大きく影響すると言います。つまり、目標達成への情熱と粘り強さが重要ということです。例えば、大谷翔平は、才能ある野球選手です。ただ、それ以上に、彼は、世界一の野球選手になるという情熱とそのための努力を続ける力があります。それが、現在の彼の成功につながっていると考えられます。彼女は、目標達成への情熱と粘り強さを「GRIT」と呼び、TED TALKでスピーチをして話題となりました。書籍もありますので、ぜひ、読んでみてください。

私のゼミ活動のビジョンは、次世代のリーダー輩出です。リーダーシップの資質として、ビジョンを示し、仕事の魅力を部下に伝え、部下を啓蒙し、新しいことを奨励し、部下の学習や成長を重視することが指摘されています。リーダーシップ研究において、変革的リーダーシップと呼ばれるものです。組織の目標達成のために、情熱を持ちながら周りを鼓舞し続ける人間がリーダーの要件と言えるでしょう。

上記のリーダーシップの資質は、個人レベルで言えばGRITと相似していると言えます。だから、私は、ゼミ活動において「やり抜く」経験を重視するのです。「やり抜く」経験があなたの人生に大きく影響すると考えているからです。

あなたは、大学生活において、何に情熱をささげ、やり抜くのですか?

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