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韓国扶余の旅#03. 世界遺産百済歴史遺跡地区の扶蘇山城を探索しよう~百花亭、皐蘭寺、白馬江~

 前回の扶蘇山城の続きです。


◆悲しい伝説が残る落花岩(낙화암)

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 扶蘇山城の西側には落花岩(낙화암)と呼ばれる岩の崖があり、その下は白馬江(扶余付近での錦江の呼び名)という川が流れています。

 百済最後の王である義慈王(641‐660)の時代、中国の唐と新羅の連合軍が水陸両面から一気に攻め込み王城に迫ると、女官たちは屈辱を免れないことを知ってこの落花岩でスカートをかぶり深い水に身を投げたと伝えられています。

 『三国遺事』と『百済古記』によると本来の名称は「墮死巖(타사암)」だったそうですが、その後、身を投げた女官たちを花に例えて「落花岩」と呼ぶようになったそうです。

文化財庁国家文化遺産ポータル『낙화암(落花岩)』を翻訳&加筆) 


◆百花亭(백화정)

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 この女官たちの魂を追悼するために、1929年には落花岩の頂上に百花亭(백화정)という東屋が建てられました。

 「百花亭」という名前は中国の詩人である蘇東坡の詩に由来します。扶蘇山城の北側にある白馬江の険しい岩の上に建てられ、建物は六角形の形をした六角屋根の構造をしています。床の周りには簡単な欄干が設けられ、天井には様々な蓮の花模様が描かれています。

 百花亭は忠清南道文化財資料第108号に指定されました。

文化財庁国家文化遺産ポータル『백화정(百花亭)』

 百花亭は扶余を囲むようにして流れる白馬江とその周辺の山々が見渡せる絶景ポイントとなっており、扶余観光では外せないおすすめスポットです。


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◆皐蘭寺(고란사)

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 百花亭から白馬江に向かって山を下って行くと、皐蘭寺(고란사)という寺院が現れます。

 寺院の名称は近くの岩壁に伸びた皐蘭草(ミツデウラボシ)にちなんで付けられました。この草は法堂の裏から湧き出る薬水とともに、寺院の名物として知られています。

 皐蘭寺には百済滅亡に関する伝説がいくつも残っていますが、それを裏付けるような遺跡や遺物は残っていません。

 現在の皐蘭寺は高麗時代に創建されたと考えられていますが、建物自体は恩山(은산)崇角寺(승각사)を移転したもので、朝鮮王朝の正祖21年(1797)に建てられたと言われています。

 皐蘭寺は忠清南道文化財資料第98号に指定されました。

(参考:現地の案内板と文化財庁国家文化遺産ポータル『(고란사)皐蘭寺』

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 寺院の名前にもなった皐蘭草(ミツデウラボシ)です。下の写真は、葉の裏側だそうです。赤い斑点が並んでいて不思議ですよね。 


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◆白馬江(백마강)

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 ここで扶蘇山城は終わり、白馬江号に乗って街に向かいます。


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 次回に続きます。


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