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#187 動的ストレッチと静的ストレッチ

運動やスポーツをしている方にとりまして、
一般的なセルフケア方法に
ストレッチがございます。

ストレッチにはストレッチには
大きく2種類があります。

運動前に行うことでケガの予防やパフォーマンス
向上が期待できる動的ストレッチ
心身のリラックス効果などが期待できるため運動後に向いている静的ストレッチがございます。

動的ストレッチとは、
ある動きを一定回数繰り返しながら、
関節や筋肉に刺激を与える運動をいいます。

動的ストレッチの中にも2種類あります。
ダイナミックストレッチ:拮抗する筋肉の収縮を
促して対象の筋肉を伸ばしていく
バリスティックストレッチ:反動を利用し
リズミカルに筋を伸張する

順番としましては、ダイナミックストレッチから
バリスティックストレッチの順で行うと良いと
言われております。

動的ストレッチでは心拍数が上がって
筋温が上がり、関節の動きも滑らかになるので、
競技パフォーマンスが上がりやすくなります。

運動前の準備運動として
最適なストレッチになります。

静的ストレッチとは、一定時間同じ姿勢を保ち、
静止した状態で筋肉を伸ばす運動をいいます。

心拍数が下がってリラックスもできるので、
精神的にも安定させることができたりします。

運動後や就寝前には非常に
効果的なストレッチになります。

動的ストレッチのメリット、デメリットは
以下になります。

【メリット】
・筋温が上がり、血流が増えて、筋肉だけでなく
心臓の準備にもなる。
・関節の可動域が広がることで、
動きが滑らかになり、ケガ予防にもなる。
・競技前のウォーミングアップとしては最適

【デメリット】
・少し興奮状態になるので、競技後や就寝前には
不向き。
・各競技の動作に合う動きを実践するためには、
学問的な知識が必要

静的ストレッチのメリット、デメリットは
以下になります。

【メリット】
・継続的な身体の柔軟性の維持、向上に繋がる
・安全、確実に筋肉を伸ばすことができる
・リラックス効果があるので、競技後や就寝前に
行うのが最適

【デメリット】
・筋温が十分に上がらないので、競技前には不向き
・競技前に入念に行うと反対にパフォーマンスが
下がってしまうことがある

動的ストレッチがなぜ運動前に
適しているかといいますと、
関節を小さな動きから徐々に大きな動きに
変化させていく運動になるため、
動きを繰り返し行っていくうちに、
少しずつ関節の動きが滑らかになり、
より大きく動かせるようになるからであります。

また、筋肉を動かすことで筋肉に流れる
血液量が増え、身体の内部体温が上昇します。

筋肉への血液が増えますと、
栄養素やエネルギー源も筋肉に届き、
筋温が上昇するとともに
筋肉の弾力性がアップして、
筋肉と関節の柔軟性が一時的に高まります。

動的ストレッチがなぜ運動前に適している、
もうひとつの要因は
ストレッチの動きに、競技中の動作が
組み込まれているという特徴がございます。

各競技やスポーツの動作に特化したり、
結び付けることができるのが
動的ストレッチの良い点となります。

最近の研究では、準備運動で
静的ストレッチを用いると、
必要以上に可動域や柔軟性が向上され
筋発揮の低下やパフォーマンスの低下に
繋がってしまうこともあると言われております。

ですので、準備運動には動的ストレッチを
用いることが多かったりします。

動的ストレッチと静的ストレッチを場面に
合わせて組み合わせていただくことで
日常生活が送りやすくなったり、
運動やスポーツのパフォーマンスアップや
ケガの予防に繋がります。