THE FIRST DESCENDANT に対する感想と評価
バニーを使って走り回るゲームです。
…ʕ •́؈•̀
まぁ概ね正解なのですが、それではあまりに雑過ぎるので理由を添えながらお話していこうと思います。
まず結論からお伝えすると、総合的に見て低評価です。あくまでこの記事を書いている現時点で感じた内容ですし、細かい点まで見るゲーマーおじ視点ということを前提にご了承ください。
現状に対する私見であり、感想であり、個人の価値観です。
グラフィックやキャラクターの挙動等は、現世代のゲームとして飛び抜けて高品質とまでは言えないまでも、良い部類に含まれると思います。
ゲームプレイにおいても、適正ギリギリくらいの面々で挑むダンジョンやボス戦は楽しく感じらます。
そしてシューター系ゲームではありますが、エイムをはじめ操作技術等のプレイヤースキルはそれほど要求されるバランスでも無く、ある程度広い層が遊べるものだと感じます。
先に挙げたグラフィック面に関してですが、Distny2 や warframeといった既存の類似作品と比較した場合、やや優っているとは思うものの、同時期にリリースされたタイトルではないので、特別に高く評価するポイントという程では無いかと思います。
現状で用意されているコンテンツは大きく分けて2つ
1.メインミッション(ストーリー)
2.ハードモードの迎撃戦(ボス)
メインミッションが終わり次第、ハードモードを選択可能になるのですが、特別なコンテンツが大量に増えることはありません。
残る目標としてはハードモードの迎撃機(ボス)をクリアしていく事が唯一ということになります。
ハードモードは全てのモンスターが強化されている為
キャラクターやビルドの強化を本格的に行う必要があります。
この手のゲームではここからがゲーム本番です、最も面白くなるタイミングと言って良いでしょう。
しかし本作に関しては、強化を目指す過程が全く面白く感じませんでした。
キャラクターの獲得や武器の作成には専用の材料が必要になるのですが、まず必要になるアイテムが"細分化され過ぎ"ており
またそれらを獲得する為に、全ての過程で確率が介入してきます。
味噌汁を作りたいとしましょう。
味噌や調味料と具材を用意して調理、ではなく❌
大豆を種を見つけ、うまく育った大豆から味噌を作る
具材には豆腐が欲しい、なら大豆を使って豆腐も作ろう
でも大豆の種もまた自分で拾ってきてね、育てるのを失敗したらまた種から探してきてね。
運良く全部が揃ったら24時間後に味噌汁が完成するよ。
そのような流れです。
そしてキャラ取得等に必要な材料集めや、ストーリーを進行させる際に、特定箇所に点在するミッションを遂行していく必要があるのですが
それらをプレイしている中で、加えて感じた煩わしさや不満点があります。
モンスターの感知距離や挙動に問題があり
ミッションの殲滅対象として出現したモンスターが、無関係なプレイヤーを感知してどこかに行ってしまったり、隣接しているミッションを遂行中のプレイヤー側に吸い寄せられていったりする場合が多々あります。
ミッションを進行させるには出現したモンスターを殲滅させる必要がある為、対象モンスターがどこかに流れていってしまった場合、見つけ出して倒しきらなければ進行中のミッション内容が停滞し続ける羽目になります。
不具合や調整ミスの範疇ではありますが、幾度となく繰り返し行う必要があるミッションをこなす中では、なかなかの煩わしさになってきます。
そして先述したように、肝心な部分のキャラクター強化の進展が運次第な側面が強いです。
あくまで全てが確率による獲得なので、運が良ければスムーズに希望のキャラクター等の作成に届きますし、運が悪ければ数日間同じ作業を繰り返す羽目にもなります。
そして本作の現状ではこの部分がプレイの中核となっている為、仮に下ブレが続いた場合は時間や労力がプレイデータになんの変化も及ぼさないわけです。
モバイルゲームのガチャで大爆死をしたことがある方々はイメージができると思いますが、ガチャ石を貯める際に費やした時間と労力が全てゴミキャラとして排出された感覚と近いでしょうか。
本作は課金利用において任意のキャラクター等を購入することが可能です、その場合この運要素の作業過程を省くことが可能になります。
が、それはそれである意味やることが無くなります。
Time to win でもなく Pay to win とも言い難く
Luck to win なゲームバランス
コンテンツの少なさを無駄に時間(運)をかけさせることで誤魔化しているような作りに感じました。
時間をかけた分、必然と結果が伴うゲームは好きです。
しかし現状のFIRST DESCENDANTは、全てに運が絡んでくる為、目当てのアイテムを引くまでは何の成果も得られません。
その過程も単調で作業感が強く、個人的には何故こんなに同じ事を繰り返しているのだろう、という虚無感の方が先に訪れてしまいました。
そして冒頭に記したバニーというキャラクターが他のキャラクターの存在意義を無くしています、所謂"ぶっ壊れキャラ"です。
特殊な条件が必要になる要素を除けば、こと戦闘においてバニー以外のキャラクターがそれ以上に活躍するシチュエーションが存在しません。
忖度で無理矢理その他のキャラクターの良さを語ることは可能ですが、実際はその席もバニーで良いじゃんになります。
当然ビルドの構築によっては、まだ見ぬ可能性は眠っているでしょうし、今後どうなるかの未来の話をすれば、どんなものにも希望や救いはありますが
少なくとも現状は、様々な性能を持った他のキャラクター達の存在価値が無に等しいと言えるバランスです。
ジャンルとしてもプレイヤー層は絞られ易いですし、新規プレイヤーがプレイを継続するかどうかは怪しい気がしますが
この先サービスが1~2年と続き、コンテンツの充実やプレイフィールの向上が成された時期には、より良いゲームになっている可能性はあると感じます。
が、個人的にはこれまで遊んできた多くのタイトルを含め、数ある選択肢の中でこのゲームを現在継続的に選ぶ理由は見つけられませんでした。
〆