犬と寝る
窓際のレースのカーテンのむこうに犬が横たわっていた。
隣に毛布を広げクッションを置いてその上に寝る。
うちの犬はおくびょうなので、毛布を広げている段階から目をまんまるにしてこちらをうかがっている。
私が体を横たえているうちに遠くにいってしまったが
じきに戻ってきて腕と体のすきまにもぐりこんだ。
あたたかい。あたたかい。
犬自身の体温と、窓の外の日光と
そのまま「何もしない」をしている。
息をしてあたたかさを感じて目をつむる。
いつまでも、このあたたかくて退屈な幸せが続いてほしい
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