休息の重要性
ドラムは楽器ですが、長時間叩けば勿論体を酷使することになります。あまり叩いてないという人でも日々の仕事の疲れなどしっかりと取れていない方がとても多いです。
あなたが上手く叩けない理由はシンプルに疲れているからという可能性があります。今回は5つの疲れの取り方についてご紹介します。
1.充分な睡眠
運動による身体の疲労が休息により回復しても、実は身体全体の疲労が回復しているわけではありません。疲労感を感じる脳は眠ることで初めて休息するのです。脳は体の2%程度の重さしかないのにも関わらず、エネルギー消費量は体全体の約20%もあり、非常に『エネルギー食い』の器官です。パフォーマンスの低下の1番の要因になります。昼間に蓄積した疲労はその晩、適度の睡眠によってほぼ回復できるようにできています。深夜まで起きていたり、中途覚醒などで睡眠時間が短くなると疲労が回復せず、翌日に持ち越されます。それがどんどん積もっていくと慢性的な疲労状態に陥ってしまいます。疲労を回復するには睡眠は必須です。寝る前にお風呂、ストレッチなど副交感神経優位にしたり、カフェインやアルコール、スマホを控える、昼間に太陽の光を浴びる、運動をするなどを心がけましょう。
2.胃腸の疲労回復
胃腸の不調は、痛みや吐き気、張り感、食欲の低下、便秘や下痢などの不快な症状をもたらします。また、このような不調が長期化すると栄養の吸収も低下し、疲れが長期的に残ってしまいます。なぜなら胃酸の分泌が低下し疲労回復に役立つタンパク質の消化が困難になり、さらに、脂肪の吸収に支障を生じてしまうのです。消化を助けるレモンや梅干しを使った料理を加えたり、水溶性食物繊維(昆布、わかめ、果物、里芋、大麦など)を食べるようにすることもよいでしょう。白湯を飲むことも胃腸を休める働きがあります。また、基本的なことですが、“噛む回数を増やすこと”も忘れてはいけないポイントです。
3.副交感神経
自律神経はリラックスすると副交感神経が高まりしっかりと休むことができます。日頃から規則正しい生活や、バランスの取れた食事をすることが重要です。その他にもお風呂に入ったり、ストレッチをしたり、太陽の光を浴びる、川のせせらぎを聞く、焚き火を眺める、などが有効です。自律神経のバランスが損なわれると、だるさや不眠、イライラ、下痢、便秘などさまざまな不調が出現するので注意しましょう。
4.セロトニン
セロトニンは、幸福感やリラックス感をもたらす神経伝達物質です。朝起きて太陽の光を浴びると、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が始まります。セロトニンは、食べ物からしか摂ることのできない必須アミノ酸の一つ「トリプトファン」からつくられます。必須アミノ酸をすべて含む20種のアミノ酸でできている「タンパク質」たっぷりの食事を心がけましょう。またトリプトファンはビタミンB6と掛け合わさりセロトニンを生成します。ビタミンB6はバナナや豆乳、納豆、豚肉などに含まれます。セロトニンが不足すると、慢性的ストレスや疲労、イライラ感、向上心の低下、仕事への意欲低下、協調性の欠如、うつ症状、不眠といった症状がみられます。バランスの良い食生活を心がけましょう。
5.タンパク質
またタンパク質は十分に摂取することで成長ホルモンの働きが活発になることで、疲労回復につながると考えられています。また持久力をつけるという意味でもタンパク質は大切です。肉などの動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高くトレーニングに有効なだけだなく、セロトニンを生成する為のトリプトファンが含まれ、また、空腹感を抑える力があり胃腸の疲労を防ぎます。
健康的でいることがドラマーにとって最も大切なパフォーマンス維持の方法です。
町田Drums Lab.
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