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まゆ
2020年1月22日 06:31
誰かがいる。私の、右肩甲骨辺りに手をおいている。そこから、じわと温かな何かが流れ混んでくる。私はその彼の手を掴んでいる。そして、それ以上に強く握り返されている。他の誰にも気づかれないように、そっとテーブルの下に隠して。「この夜限りの、間違いだよ。」他の誰かにそう言われた気がした。私は繋ぐ彼のことを愛している。彼は私の隣で静かな寝息を立て始めた。握る手の強さは変わら