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【楽曲考察】BLANKEY JET CITY「★★★★★★★(Kuroi Hoshi)」のベース(TAB付)

昔、ピアノの楽譜を眺めながら「音楽家と対話する」ことができる人に憧れてました。それと同じかわかりませんが、楽曲についてピックアップして気づいた点や興味深い点などについて私の考察を書いてみたいと思います。こんなふうに思っている人もいるのだなぁくらいにみてもらえると幸いです。

2024年12月24日に公式YouTubeチャンネルでこの音源のLIVE映像を編集中と告知されたことをきっかけに気持ちが高まり、勢いでベースフレーズを耳コピしてしまいました。その中で感じたことをフレーズごとにまとめてみます。


イントロ2(0:24〜)

この曲のイントロは3つのセクションに分かれており、ここはその2つ目の部分です。EとFというシンプルなコード進行ですが、反復することで緊張感を維持しながら、聴き手に期待感を抱かせています。また、ここでサビと同じフレーズを先取りしている点に構成の巧妙さを感じます。シンプルだからこそ、強烈な印象を与えるのがこのフレーズの素晴らしさです。

イントロ3(0:37〜)

イントロ2から続くドミナントEの流れを離れ、ルートのAmから始まるこの部分は、緊張が一気に解放され、曲全体にドライブ感が加わっています。特にAmとF7の部分では、オクターブを巧みに使い分けることで音の厚みや動きが強調されており、その点が非常に秀逸です。Amの重厚感とF7の軽やかな対比が、リズムに立体感を与えています。演奏面ではこのフレーズが最も難しいと感じました。

Bメロ(1:20〜)

このパートでは、ベースがシンプルにルート音を刻むだけ。しかし、周囲の音の変化や全体の流れによってそのシンプルさが際立ち、フレーズ全体のカッコよさを引き立てています。控えめながらも存在感を感じさせるところが素晴らしいですね。

間奏1(1:33〜)

ここはギターや他の楽器が主役となり、ベースが控えめに支える場面かもしれませんが、単に「支える」だけではなく、全体の響きを形作る重要な役割を果たしていると感じます。

ギターソロ部分(2:28〜)

ギターが主役となる中で、ベースは曲の「土台」をしっかりと築き上げ、リズムの一体感を支えています。Am-C-Dm-E(I-Ⅲ-Ⅳ-Ⅴ)と駆け上がるコード進行が感情を高ぶらせ、曲全体に躍動感をもたらしています。このように、ギターソロの華やかさを支えるベースの役割が、この部分の魅力を底上げしていると感じました。

僕の両肩に〜(2:57〜)

リズムパターンとしてはイントロ2と同じですが、歌の感情がクライマックスに向かうこの部分では、ベースラインが楽曲全体を一段と引き締めています。歌と楽器の相乗効果によって生まれる迫力がたまりません。

おわりに

こうして改めて楽曲を分析してみると、シンプルなフレーズの中にも計算された構成や演奏の妙があることに気づかされます。耳コピを通じて、自分なりに楽曲と「対話」できたことがとても楽しく、充実した時間でした。これからも音楽の奥深さを探求し、自分なりの視点を発信していきたいと思います。公式の発表も楽しみです!!


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