交通事故か、隕石飛来か何かですか・・?
ふいに言われる「呪いの未来」
Aさんは私と自分を同一視していました。
だからこそなのか、単に近くにいたからなのか、Aさんは私に対して「自分と同じ目にあう」という言葉を浴びせてくることが多かった。
自己肯定感が低いAさん
Aさんは自己肯定感の非常に低い方です。
ただ、一見自責的であるように、他責的な発言が多かった気がします。
「私は頭が要領が悪くて、つまらない人間だから、××なやつらに利用される、いいように使われる」
××のところは、ニュアンスも含めてあまり書きたくないというのもあるけど、実はあまり覚えてません。すごくネガティブな言い方をしていたのは覚えてる。でも、そこを思い出そうとすると、気持ちが悪くなる。無理に思い出すようなことでもないかな、と思うのでそこは深追いしないようにしています。
Aさんとの同一視、そこから生まれる暗黒の未来
「あんたも私とよく似ているから、きっと同じように苦労する」
Aさんがこの手の話題を口にするとき、たいがい途中で私に矛先が向きました。その矛先の向け方が上記のようなセリフだった。正確に言うと「こういったニュアンスの言葉」だった。具体的な言い回し、内容は思い出せないです。思い出したくもない。
どうしてAさんがこういった発言
をしたのか、真意はわかりません。
以前の記事でも少し書いたけど、Aさんは私と自分を重ね合わせてみていました。だから、私を見ていてざわつく部分があったのかもしれない。
そして、私自身もAさんと自分を同一視していた。いまもしている部分はあるかもしれない。だからこそ、Aさんから告げられるネガティブすぎる未来予想が真実だと信じてしまった。
「私はつまらない人間」「私は仕事が遅い」「私は頭の回転が遅い」「私は要領が悪い」「私は人から裏切られる、捨てられる」
Aさんの言葉がすべてというのは言い過ぎだと思うけど、少なくともそういったゆがんだ自己認識を持つに至った無視できない一要因だと思います。
私何かしました?
Aさんの呪いの未来予想は、不意打ちのように告げられることもあった気がします。ただの雑談をしているとき、TVを見ているとき、嬉しいつもりの報告をしたとき・・。
まさかネガティブにつながると思ってなかったタイミングで言われるときもあり、「そこに繋がります!?」と思ったこともある気がする(;^ω^)
あと、「心配でもなんでもなく、もはやただの悪口では!?」というパターンもあった気がします。ここについてはほぼ思い出せてないから「被害妄想かな」と思ってたけど、先日Bさんから「あんたは美人だけど人が寄り付かない、って言ってるの聞いて、なんじゃそりゃと思ったわ」と言われたので、どうやら気のせいではなかったらしいです・・。いや、そこ確かめられても嬉しくないぞ(;´・ω・)。
こういったパターンの未来予想は、タイミングも内容も含め、ほとんど交通事故に遭うようなもの、隕石が降ってくるようなもの、避けがたいし(聞かないという意味での)自衛をしがたいものでした。
今振り返って思うこと
同一視しているから同族嫌悪に近い感情から思わず言ってしまう、今までの私はそう思ってきました。でも、この記事を書いていてふと思った。
本当にそうだろうか?
もしかしたら、「自分と同じ目に遭ってほしい」と心の奥底では望んでいたのかもしれない。
もちろん、その感情を自覚はしていないと思うけど。
Aさんは常に”自分の痛みに共感してくれる存在”を探し求めていた。
だから、私のなかに自分自身を見出し、私であればAさんの痛みを理解してくれる、一緒に落ち込んでくれる、一緒に傷ついてくれる、と期待したのではないだろうか。
ある種「共依存」的な関係になることを、望んでいたのではないだろうか。
そのことに自分は気が付いていた。だけど、気が付かないふりをした。Aさんの言葉に触れるときに感じる恐怖、「愛してる」という言葉に感じる白々しさ、それは私が心のどこかで「私の不幸を願ってる人間が何を言ってるんだろう」と思っているからではないだろうか・・。
だとしたら、Aさんと関わることへの恐怖感も説明ができる。Aさんは私が失敗するのを、傷つくのを、裏切られるのを、今か今かと待ち構えている。
実際Aさんがどう思っているかは知らないけど、少なくとも私はそう認識している。だから関わることが怖い。
・・書いてみて思うけど、ものすごくしっくりきます。
「理解してほしい」という望みは人間として当たり前だと思います。それが満たされないとき、人は攻撃的になるとも思う。
だから仮に私の考えが当たっていたとして、「理解してほしい」というAさんの願望自体が悪いわけではない。
問題はその満たし方だった。Aさんの満たし方はひどく破壊的、破滅的で、自分も相手も傷つけるようなやり方になってしまっていた。
不毛だし、悲しいな、と思います。
それに、行動原理を理解したところで、私はどう思えばいいのかわかりません。
「あなたも辛かったんだね」「理解してほしかったんだね」
「伝え方が不器用だっただけで、私を愛してはくれてたんだね」
そう言ってあげられればいいのでしょうか?
申し訳ないけど、今の私では上記のようなセリフは口にできそうもありません。生きてるうちに口にできるようになるかもわからない。
憎むつもりはありません、怒りもわいてこない。
ただ、Aさんと同じ痛みを抱える身として、Aさんと同じような行動だけはとりたくない、と思います。