スローテンポが、私のテンポ。
以前にも書いたが、私は、
話し方や性格が、ゆっくり穏やかだ。
しかし、動きも、ゆっくりめ。
例えば、親から
『明日の学校の支度をしなさい』
と、言われると、姉より、5分は遅い。
そこが気に入らない親から、雷が落ちる。
食器を洗うのも、洗濯物を畳むのも、
とにかく、テンポがゆっくり。
高校生くらいまでは、
よく、そのことで、親から怒られていた。
短大に入り、
友人数人と、教科書販売のアルバイトをした。
学生課が出したものだから、安心だ、と。
しかし、膨大な量の教科書を、
幾つもの長机に並べる、
その時点で、友人より遥かに遅れていた。
更に、販売が始まると、
間違えてはいけない、という気持ちもあり、
ゆっくりに、拍車がかかり、
私の持ち場だけ、行列が出来てしまった。
機転を利かせた友人が、お会計を担当し、
私は、その学生が買うべき教科書を、
間違えていないか、を点検することにした。
アルバイトが終了すると、
友人達は苦笑いしながら、
「◯◯って、話し方だけじゃなくて、行動もゆっくりなんだね」
と、言っていた。
はい、そうです。
時間に遅刻する、ということはないし、
そのへんは、自分でも気をつけていたけれど、
ゆっくりが、私のテンポなのだと、
理解してもらうまでは、驚かれた。
更に、社会人時代、
仕事はテキパキやるのに、
普段はのんびり、というギャップに、
職員さんは、驚くようだった。
親には、理解してもらえなかったのに、
他人の、短大の友人や、職場の方が、
理解を示してくれたのは、大きかった。
それが、あなたのテンポだよ。
そう言ってくれた、職員さんの言葉。
ありがたかった。
家に帰ると、親から色々言われたが、
もう、気にならなかった。
だって、理解者がいるもん。
そう思って、乗り切った。
スローテンポが、私のテンポ。
人に迷惑を掛けないように注意はして、
これで、私は、良いと思っている。
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