未踏への道:都筑区 都筑中央公園 その1
──ばらの花を求めて神奈川県 都筑区 都筑中央公園円形広場を訪れた酎愛零。時刻は正午前、広大な公園をそのまま散策することにする……──
さて、時間もあることですし、この公園をお気楽に歩き回るといたしましょうか(*´ω`*)
このマップを見て目立つのは「谷戸」「窯」「ばじょうじ」。
谷戸(やと)とは、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形のことですわ。また、そのような地形を利用した農業、付随する生態系を指すこともございますの。以前に訪れた、殿ヶ谷戸庭園も谷戸地形でございましたわね。
なのでここも、起伏に富んだ丘陵地帯だと推測することができますの。
窯、とあるのは、ここで焼き物をしているということでしょうか……窯跡ではなく、現役で?どのように稼働しているのか、ぜひ拝見したいものですわ。
それに付随して、「ばじょうじ谷戸窯」とあるのも気になります。わざわざひらがなで書くということは、よほどの難読漢字なのでしょうか。
これは公園入り口で見たエゴノキの花(っぽいやつ)によく似ていますけど、花弁は5、葉の形も違いますわね。なんでしょうか?
これはシャリンバイぽいですわね。開花時期は5月〜6月なので合致しておりますわ(*´ω`*)
港北ニュータウンの民は、毎日こんな道を往復しているのですか……平地しかない埋め立て地に生まれ育った身にはきつい勾配ですわ……
展望広場と申しましても、あまり見晴らしが良いとは言えませんわね。むしろピクニック広場と言ったほうがよいくらい、木陰や日向で憩っている方々が多くいらっしゃいます。相変わらず花の良い香りが漂い、風は強めなものの、展望を妨げる木々が防風林となり、快適な空間となっているようですわ。
日本が上向いていた時代、お金のためなら何をやってもいいと目されていた時代に、乱開発を未然に防ぐという理念のもとに計画されたのですね。横浜の民の聡明さ、先見の明に敬意を表します(◡ ω ◡)
さて、どちらに向かいましょうか。半円形のステージ広場を大きく迂回して、「ばじょうじ谷戸窯」に向かうか、それとも階段を上るか下るかして、宮谷戸窯に向かうか……
時は初夏、生命が輝く季節。
むしとりあみを持った少年少女たちが、光と風のただなかに駆けてゆきます。美しい、ナビ派の絵画のようにみずみずしく美しい、そんな空気の中に私はおります(*´ω`*)
これが、「ばじょうじ谷戸窯」ですわね。思ったより簡素な造りですわ。
なんと、ネットで由来を調べても見つけることができませんでしたわ。これは徹底的に洗う必要がありそうですわね!元観光案内コンシェルジュの腕がなりますわ〜!ᕙ(@°▽°@)ᕗ
あとで調べたところによると、やはり炭焼きをするための窯でした。炭焼きも、やっているところを見たことがありませんわ。どういうメカニズムで、木があんなにカチカチの、打ち鳴らすと金属みたいな音がする物体になるのでしょう?
生態系がここだけでサイクル完結しているようです。これは、まさにビオトープですわ。360度を木々に囲まれ、風の音に混じってどこからともなく鶯の鳴き声が……