大衆は物語を求める【相棒21 #13 「椿二輪」】
「大衆は物語を求める」
牧村遼太郎の妻と、支配人の薬師寺が
言ってたこの言葉が印象に残りました。
・毎年一回はある「芸術回」
前回のS20ではフラワーアレンジメント、
S19は落語家、S18は詩人、
S17はシャンソン歌手…。
今回は画家の話でした。
芸術回は、
想像もつかない結末になる印象を持ってます。
・物語は作られた(ネタバレあり)
画家の牧村遼太郎は、
愛人と心中したと思われました。
実際は、自殺でした。
牧村の才能を信じ続けた妻。
「ドラマチックな物語があれば、
人々に注目してもらえる」と思ったのか、
大宮アカネも心中しようとして、
失敗したことにしました。
牧村は胸にナイフを刺してましたが、
大宮アカネは毒殺を試みました。
右京が2人の死に方の違いに目をつけました。
ドラマの見過ぎでしょうか?
愛人と心中と聞くと、なんとなく
服毒自殺のイメージがあります。
右京の指摘から
「2人の死に方が違う」と気づきました。
・感想
「狂気の沙汰…」
牧村の妻、支配人に対する率直な感想文です。
まさか自殺を、愛人との心中に仕立て上げるとは思いませんでした。
実際に、死んだ経緯が壮絶だったため、
話題になりました。個展も大盛況です。
作品自体の価値ではなく、
付随する物語でこんなに変わるものかと
驚かされました。