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投資家のイメージが変わった瞬間【投資家が「お金」より大切にしていること】

「まさか投資家の口からこんなことを聞くとは思わなかった」
これが感想です。

今まで投資家と言うと、
がめついイメージを持ってました。

しかし、この本を読んでから「本当にがめつい人だと、そもそも投資家はできない」と気づかされました。

投資家のイメージを180度変わりました。


・現金、預金「そのもの」が好き

「お金が好き」
そういう人たちはたくさんいます。
私も好きです。
お金があったら大概の困りごとは解決するし、
使い方によっては楽しむこともできます。

しかし、著者は「日本人の場合、お金を使うことよりも現金・預金そのものが好きな人が多い」と指摘しています。

その根拠として、家計の金融資産の割合が
預金の比率が突出して多いからです。

アメリカ12.4%に対して
日本は54.2%と半分を現金に占めてました。
ユーロ圏でも35%なので、日本の高さがわかります。

※参考:資金循環の日米欧比較 - 日本銀行 https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

更に死ぬ時に貯金を平均3000万円残して死ぬという話が出てくるくらいです。
使わずに死ぬ人が少なくない数いることが伺えます。

・日本とアメリカの映画の違い 

この本で指摘されるまで気づきませんでした。

アメリカ発の映画として、
『スパイダーマン』『チャーリーズ・エンジェル』などが取り上げられていました。

それに対して、日本は『ウルトラマン』『踊る大捜査線』などが例に上がりました。

「何が違うか?」と言うとヒーロー像です。

アメリカの映画のヒーローは民間人。
『スパイダーマン』は学生ですし、
『チャーリーズエンジェル』は実業家が出てきます。

それに対して『ウルトラマン』は公務員、『踊る大捜査線』は警察です。どちらも国の組織です。

「民間人がパブリックなことをすることに信頼がない」
こんなところに反映されているとは思いませんでした。

一時期タイムラインでNPO のページがよく出てきてました。
そこについてるコメントを覗いてみたら
手厳しいものばかりでした。

「こんな状態にしたのは国の責任なんだから、国がやればいい。なぜ一般人から寄付を募るのか」
「生活の余裕のない国民からさらに金をむしり取るつもりか」
こんな内容のものが目立ちました。

「民間人がパブリックなことをすることに信頼がない」というのはよく反映されています。

・「ありがとう」はチップ

この項目を見てから必ず「ありがとう」というようになりました。

「コンビニで買い物した時「ありがとう」というのは当然じゃないの?そうじゃない人がいるの?」と驚かされました。

余談ですが、私の母は、飲食店でお会計を済ませると「ごちそうさまでした」と必ず伝えてました。
そうやって育ってきたので、
当たり前でない人がいるのかと衝撃です。

ただ、この「ありがとう」がチップになっているのいう発想は面白いと思いました。
この項目を読んでから、今でも「ありがとうございました」と伝えています。

・感想

「世の中にお金を回す気のない人は投資家になれない」
そんなことを考えました。

「ありがとう」を言おうとか、寄付の話とか、
投資と関係ないような話も出てきました。

消費者から「ありがとう」と言われたら、
従業員は嬉しくなるし、仕事へのモチベーションは上がるでしょう。
寄付も、少しでもすれば、支援先が助かるでしょう。

適切にお金が回れば、幸せが人が増えるのではないかと思ったくらいです。

ある程度の貯金や備えは必要だけど、
貯め過ぎても、本人だけでなく周りも幸せにならないと考えさせられました。

以上、ちえでした。
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