
楽しい気分にさせる記事の裏側を垣間見た1冊【旅行ライターになろう!】野添ちかこ著
年に数回だけ「にわか旅行ライター」になります。最近、こんな記事を書きました。
紙媒体とネットに関係なく、
旅行記事を読むと
無性に行きたくなります。
旅行雑誌といえば、『まっぷる』や『るるぶ』が
思い浮かびます。
それ以外に『JAFMate』の冒頭に旅行記事があるので、つい読んでしまいます。
読んでいると楽しい気分になる旅行記事。
製作の裏側の苦労を垣間見ました。
・下準備が必要
ホテル、航空券、電車などの予約は
いうまでもありませんが、
撮影場所によっては事前の許可がいることがあるとのことです。
「細々した雑用が多い」と感じました。
最近は予算が削られているため、現地に行かずに書くことを求められる場合もあります。
(交通費などが出なかったり、手出しが必要になったりする)
著者の場合は、近場の別の仕事をまとめてやることで交通費や宿泊費を浮かせているそうです。
現地に行くにしてもそうでないとしても
「事前準備が必要」と感じました。
・紙媒体のハードルが上がる
今はウェブやSNSでも旅行情報が載っています。
しかもその多くは無料で見られます。
有料の紙の雑誌メディアは
厳しい環境に置かれています。
ウェブやSNSで読めない情報や
保存しておきたいと思わせるような情報でもなければいけないと著者は語ります。
裏を返せば、読者の視点からみると
質が上がっていることが伺えます。
時々、『まっぷる』や『るるぶ』を読みますが、
1ページあたりの情報量の多さを感じます。
旅行だけでなく、わかりやすく書かれているので
子どもの社会科の副教材としても使えそうと感じました。
・求められる文章力
文章の書き方については、
一般的な文章術の本を読むといいでしょう。
主語と述語のつながりをわかりやすくするなど
基本的なことが触れられていました。
ここで目についたのは、価値があるのは「あなたでないと書けない文章」です。
確かに事務的な内容だったら、
誰が書いたかわからない文章よりも、
自治体からの情報が確実です。
しかし、それだけでは物足りないと感じる読者がいるからこそ、多様な旅行記事が求められています。
「私でないと書けない文章はどんな内容?」
そんなことを考えました。
・感想
キラキラしたイメージがありましたが、
読者から見えない苦労が伺えた1冊です。
旅行記事だけで食べていけるライターは
ほとんどいないとあり、納得しました。
「旅行に行きながら、記事を書いて、収入が発生したら楽しそう」と妄想したのが恥ずかしくなりました。
ライターの話だけでなく、
個人事業主の税金についても触れられていました。
独立を考えている人にも勉強になる1冊です。
以上、ちえでした。
プロフィールはこちらです。
他のSNSはこちらです。