未来予測をして先んじるために、まずやることとは【先の先を読む思考法】藤野英人著
「未来を予測するのは非常に困難」
身も蓋もないけど、これが現実だと思いました。
きっとこのタイトルを見て
「未来予測ができて儲かるかもん」と
わくわくしながら手に取った人もいるでしょう。
著者のことを知らなかったら、
私もそう思っていました。
しかし、この著者の本を
過去に最低3冊は読んでます。
普段からFacebookを見ているので、「タイトルの印象よりかは現実的な内容」と予想しました。
・気づき1.今起きてる変化を知る
著者はプロの投資家です。
顧客からお金集めて運用をしています。
プロの投資家なので一般の人より早く、
儲かる情報が得られそうなイメージがありました。
しかし、必ずしも情報のスピードが重要なわけではないと一言。
インサイダー取引は禁止されているので、非公開情報で大儲けは現実的ではないでしょう。
私たちはどうすればいいのか。
著者はこう提案してます。
「今起きてる変化を知る」
変化を生活者として捕らえようとのことです。
最近の事例は「ショート動画が流行っている」です。
YouTube で10分の動画をあげているチャンネルが、
別に1分以内のショート動画をあげています。
インスタで見てもリールというショート動画が増えてきてますし、TikTokも人気です。
私自身は動画自体を見るというより、
耳で聞くことが多いです。
個人的には、ショート動画はすぐ終わってしまうので、この使い方ができず使い勝手が悪いなぁと感じます。
それでも、いろんな方が「ショート動画を始めました」と言い始めたので、その波が来てると感じます。
・気づき2.老化は単に年齢を重ねることではない。
現在私は34歳。
すでに若者から卒業してます。
老害と言われる年齢ではないけど「私の考え方って古いのかな」と感じることが増えてきました。
著者の定義は「老化はアップデートしていないこと」です。
その例として東京オリンピックで会長をやっていた森喜朗氏について取り上げました。
彼が若い頃なら許されていたかもしれませんが、
今の時代は差別発言として捉えられてしまいます。
この意識をアップデートできなかった結果起こったと分析してました。
最近、子育て支援の会議で出席してる人を見て、
「母親も配偶者も専業主婦で、家事育児を丸投げしてきた人たちばかりで、今の子育て世帯の現実がわかるものか」と指摘してた人が多数いました。
出席者が、子育て支援で成功した明石市の泉市長のような人ばかりなら別ですが、こういう人は別格でしょう。
ここまで意識をアップデートできてる人はほとんどいないと感じました。
60以上の男性ばかり国の意思決定機関にいるようでは、女性や若者をに目がいくはずがないと感じました。
・気づき3.伸びる会社はウェルビーイングを大切にする
著者は富山県出身なので、
富山県で行われた会議について触れられてました。幸福度ランキングは2位だけど、
若者、特に女性の流出率が高いそうです。
共働きの家庭は多いものの、
女性管理職の割合は下から数えた方が早いし、
共働きにも関わらず、男性の家次時間は平均より少ないことが指摘。
労働も家事も地域活動も、全部女性に押し付けられている。同調圧力が強いと分析してました。
「そもそも女性活躍が
ウェルビーイングにつながっているか」
そこから問題視していました。
ウェルビーイングを大切にしない企業、自治体に
人が寄り付かない時代がすぐそこに来ていると感じました。
・Todo1.若い人から学ぶ
34歳の私から見たら、
20代以下の人たちから学ぶことを意味します。
30過ぎるまではネット上で交流していたのは、
ほとんど自分より年上の人ばかりでした。
最近、私より若い人たちと接点ができました。
「私がこの人の年齢の頃、こんなに自立した考えを持てていただろうか」と尊敬する人が目立ちます。
・Todo2.他人の頭で考える
時間としては1日の5%でいいとのことです。
「著者の藤野英人さんならどう考えるだろう」
「樺沢先生ならどう考えるだろう」
他にも自分が尊敬してる人や何かの分野で成功している人でもいいでしょう。
余談ですが、小説を読む時は
「佐藤優さんならどう解釈するだろうか」と
思いながら読んでます。
なぜかと言うと、
佐藤さんの小説の解釈がすごいからです。
骨太な小説から今流行りのエンタメ小説まで、
幅広く読んでいます。
実際、私も読んだことがある本もあり
「こんな読み方ができるものか」と
何度を驚かされたことか。
登場人物の心情をじっくり感じるのもいいですが、
社会情勢や構造を捉えるのも
面白そうと思いました。
・Todo3.勝つか学ぶか
「勝つか負けるか」
普通ならこんなキーワードになるでしょう。
この言葉には、「勝つならやってもいいけど、負けるならやりたくない」と消極的になってしまいます。
ここでは失敗しても「タダでは終わらない。何か持ち帰ってきてやる」と失敗から学びを得ようという姿勢が必要と感じました。
・感想
「先の先を読む思考法」と聞くとか、
「投資で勝てるための方法がわかるかも」と
期待しそうでした。
しかし、投資をしない人でも
「世の中、こういう流れになっているから、自分はどう振る舞うか」と見つめ直すきっかけになると思いました。
先の先とは、10年、20年後の未来と定義。
子育てをしてる私の目線から見たら、
「息子2人が大人になる頃どうなっているか」
と想像しました。
私の世代の価値観なら、
「一流大学を出たら将来がある程度保証される」
「子ども時代を犠牲にしてでも、小学校や中学校受験をすれば、その後の進路が安泰」
私たちの時代でも
「そんなの古い」という人はいたけど、
それでもどっぷりこの価値観に浸かっていました。
それから約20年経ちましたが、
あまり変わっていません。
「息子たちが大学に行く年齢になったら
私たちのやり方では通用しないんじゃないか」
「そもそも大学に行く目的が、今と変わっているのではないか」と感じました。
親としてできるのは、
彼らの適性を見極めて、合いそうな進路を提案することくらいだろうかと考えてます。
あとは、資金を用意することかな。
これからも生活者として
世の中の変化を捉えていきたいです。
以上、ちえでした。
プロフィールはこちらです。
他のSNSはこちらです。