ネット依存症に苦しんだ私が必要だったものとは【19歳までに手に入れる7つの武器】樺沢紫苑著
告白します。
中学生の時、私はネット依存症になりました。
病院に受診したわけではないので、
はっきり診断されたわけではありません。
しかし、当時の生活を考えると
診断されてもおかしくないレベルでした。
「ベッドで寝てるか、パソコンを使っているか。
どちらかしか見てない」
当時、母からそう言われました。
当時はスマホはまだなかったため、
ネットといえば、パソコンでした。
ガラケーもありましたが、
小さな画面だったので、スマホに比べて
使い勝手はよくありませんでした。
今と比べて通信料が高かったので、使いにくかったです。
何とか高校受験と大学受験を乗り越えましたが、
「ここまでのめり込まなければ、もっとレベルの上の学校に行けたかもしれない」と後悔。
当時の私は、7つの武器を備えていたのか
振り返ります。
・整える力:△
当時の睡眠時間を振り返ったら、
どんなに短くても
6時間を切ることはありませんでした。
平均して7〜8時間は寝ていたので、
今より長く確保できていました。
それでも、学校の休み時間に
仮眠を取るのが日課になってました。
「授業中に寝てしまうと学業に影響する」と
気にしていたからです。
日中に眠気があったため、
睡眠時間が確保できていても
質が悪かったと考えています。
当時水泳部に所属していましたが、
途中からは休みがちでした。
運動していなかったから整っていなかったのか、
整っていなかったから部活に出れなかったのかは
わかりません。
「心と体が整っていなかった」
これだけはわかりました。
もし整っていたら
もっと精力的に過ごせていたと思いました。
・レジリエンス:✕
「失敗は悪」
主にこの頃、植え付けられました。
特に学校生活でちょっとでも失敗して目立つと、
周りの同級生や大人から、
嫌味を言われるかのが目に見えていました。
それが苦痛でした。
当時、私は比較的学校の成績はよかった方です。
「学業でそれなりの成績取ってるんだから、
いちいち口出ししないで!」
そんな気持ちでした。
失敗すると面倒だったので、
次第に新しいことに挑戦するのを
やめていきました。
そのせいか、レジリエンスを鍛える機会が少なかったと感じます。
後に大学で研究室に入ったあと、苦労しました。
・コントロール力:✕
今考えたら、現実逃避をしていました。
学校にとにかく行きたくなかった。
しかし、学校にいかなければ、
出席日数で高校受験に影響するので
渋々行ってました。
今、不登校になった子どもたちを見ると、
他人事とは思えません。
勉強自体は嫌いではありませんでしたが、
学校の人間関係が、煩わしかった記憶があります。
人間関係と同じくらい嫌だったのは、
校則がやたら厳しかったことです。
大人になってから新聞で
ブラック校則の記事を読んで、
「私の中学時代そのままだ」と気づきました。
煩わしい人間関係とブラック校則に嫌気が差し、
現実逃避をしたのはネットの世界でした。
当時はパソコンだったので、
外出先では使えませんでした。
常時使えなかったからこそ、
ネット依存症がこの程度で済んだかもしれません。
もし当時スマホがあったら、
もっとのめり込んでいたでしょう。
今頃、依存症の治療をしていたかもしれません。
スマホを長時間使う中高生を
他人事として見れませんでした。
・つながる力:△
当時学校の人付き合いが面倒と感じていました。
その代わり、つながりをネット上に求めました。
※当時、ネットを使ってる同級生はほとんどいなかった。
当時、全国各地に住む倉木麻衣さんのファンの方とネット上で交流していました。
共通点は倉木麻衣さんのファンであることだけで、
年齢も仕事も違う人たちの集まりでした。
学校の人付き合いにうんざりしていた私ですが、
心の奥底では、つながりを求めていたと気づきました。
彼らのおかげで孤独にならずに済んだと感謝してます。
私より年上の方ばかりで、人生経験が豊富でした。
「こうしたらいいよ」と
アドバイスをもらえることもありました。
もし学校の人付き合いに馴染めなくても
他の世界に居場所があると学びました。
・読解力:△
私は元々読書好きです。
ネット依存症になってからも不思議なことに
図書館や本屋さんに立ち寄っていました。
当時夢中になっていたのは、ラノベです。
中学校の図書室にあったのをきっかけに
読み始めました。
4世代にわたる恋愛小説に夢中。
過去の同じシリーズのものを読みたいけど、
古いものは本屋さんに置いていないので
古本屋まで探しに行きました。
読書は好きだったものの、
今のように感想を書くことがありませんでした。
もったいなかったと思います。
読書好きなのに、国語が苦手科目でした。
高校受験だけでなく、
大学受験でも苦労しました。
それを考えると、読解力があったかどうか
自信がありません。
・好奇心:◯
好奇心は今も変わらず旺盛でした。
振り返ってみると、学校の外で行われていた行事に参加することが多かったです。
当時の習い事で、夏と冬に旅行に行くことがありました。
今でも旅行に抵抗がないのは、この時期の体験が大きいです。
・アウトプット力:◯
本の感想文は書いていなかったとは言え、
一時期、サイトを運営していました。
父からホームページビルダーを買ってもらって作りました。
倉木麻衣さんの曲やライブの感想を書いていました。
高校生になったら忙しくなってやめたけど、
ネット上で交流が生まれてました。
今はSNSがあるので、情報発信がやりやすくなったと感じます。
・感想
「当時の私は、心や体が整っていなかった」
そう気づきました。
いくらアウトプット力があっても、
睡眠の質が悪かったり、運動不足だったりすれば、
力を発揮できないと実感しました。
若い頃、健康の重要性をわかっていなかったことがよくわかりました。
今19歳以下の人が羨ましいです。
ネット依存症で苦しんでいた時期にほしかったです。
今からでも遅くないと信じて、
心と体を整えようと思いました。
以上、ちえでした。
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