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子どもを高学歴難民にしないために親ができることを考えてみた【高学歴難民】阿部恭子著

「いい学校に行って、いい会社に入る」

子どもの頃に読んだ少女マンガで、
主人公の幼なじみの男の子が
こんなことを言っていました。

古本屋で昔のマンガをよく買っていたので、
1990年代に発表された作品です。
彼らが今を生きていたら
30〜40代でしょうか?

事例に出てきた人の年齢をみたら、
大体一致します。

しくじった様子を見ると、
令和の今の時代には合っていないかもしれません。

彼らの事例から、今から子育てする私たちは
何を教訓にできるか考えてみました。


・自分自身の学歴に対する考えを知る

「学歴にこだわっていないか?」

自分自身の学歴が高かろうと低かろうと、
この質問に「はい」だったら、
子どもに押し付ける可能性があります。

「私はこれがやりたい」と
自己主張できる子どもならいいでしょう。

しかしそうでないなら、
自分の意志を持たないまま、
ひたすら親の期待に応えると気づきました。

・子どもの特性を観察する

そもそも苦労せずに勉強できるタイプなのか?

ここでの「苦労せず」は
発達障害、知的障害、学習障害※などの
特性がないことを指します。

※ディスレクシア(読み書きが困難)、
ディスカリキュア(算数困難)、
ディスグラフィア(手書きなどが困難)がある。

知的障害まではいかなくても、
境界知能(IQ70〜85)でも学ぶのに苦労します。

勉強が得意な子どもなら
中学受験させるのもありでしょう。

しかし、子どもの特性を無視して
「いい学校行って、いい会社に入って」と
こだわるのはどうなのかと思いました。

・進路を調べる

同じ大学でも、
学部によって就職事情は変わります。

今は変わりましたが、
私が大学6年で就活していた時、
そこまで苦労した記憶がありません。
薬局とドラッグストアに応募しました。

製薬メーカーや他業種への就活をしていた人は
苦労したそうです。
当時私は、5社受けて、2社落ちました。
そのうちの1社に入社しました。

同じ大学でも、他の学部は事情が違いました。
大学3年から就活しても決まらなかった人もいます。

就活に直接つながる学部もありますが、
自分でやりたいことを
見つけていかないといけない学部では
就活の難易度が変わると感じました。

・感想

先日、夫とこの本の内容について話しました。
就職氷河期世代の夫によると
「あり得そうな事例だね。
就職できなくて、大学院まで行く人は少なくなかった」とのことです。

夫の友人でも、最近まで大学にいた人がいました。
今は企業に就職したそうです。
「これは難しい」と気づいたら
方向転換する勇気が大切と感じました。

子どもに勉強させようと躍起になっている保護者が
冷静になるきっかけになれば幸いです。
自分への戒めでもあります。

以上、ちえでした。
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