薬学生の時にほしかった法律を学ぶ本【法律を読む技術・学ぶ技術】吉田利宏著
宅建の勉強をしていたときに、
「これがオススメ」と講師が勧めていました。
私が大学生の時に習った法律と言えば、
薬機法(旧薬事法)、薬剤師法、
麻薬及び向精神薬取締法などがあります。
知らなきゃ仕事にならないのはわかるけど、
丸暗記に近い形になりました。
関連法規の勉強で躓いている薬学生にもオススメです。
「当時こんな本があれば」と思います。
・法律を学ぶ意義
法学部の人たちは専門だから学ぶでしょうが、
それ以外の人たちが学ぶ意義ってなんだろうかと思いました。
それは、リーガルマインドを養うことです。
リーガルマインドとは、物事の正義や公平の感覚を指します。
私が学んでいた宅建講師がよく「リーガルマインドを身に付けよう」と話していました。
法律の感覚?としか思えませんでした。
個人的にはこちらの方が重要と感じました。
それは、「法律が実現しようとする価値」を知ることです。
私がかつて学んでいた薬関係の法律があるのは、
「薬を安全に、適切に使うこと」
「薬剤師が医薬品や薬事衛生を通じて、国民の健康向上に役立てること」
これらを実現しようとするために、法律が存在してると改めて気づきました。
大学生の時に気づいていれば、
丸暗記しなくて済んだのに。
・まるで数学みたい
法律の構成にはルールがあります。
まずは、○○法の第○条○項と聞くことはありませんか。
わかりにくいので、薬剤師法を例にします。
薬剤師法第一条で調べるとこの条文が出てきます。
薬局実習中、始まりと終わりに、
この条文をみんなで音読しました。
今は暗唱はできないものの、見ればすぐに思い出せます。
次に「以前」と「前」、「以後」と「後」は
意味が違います。
基準点を含むかどうかが変わります。
ややこしいですよね。
数学なら、「≧」と「>」の違いでしょうか。
法律の構成のルールを知って、
「数学みたい」と思いました。
法学部は文系学部になってますが、
理系の要素が強いと感じました。
・未来の法情報
内閣法制局のサイトに法案資料が載っています。
実際に確認してみたら、
大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部が
改正されていました。
自分の仕事に関係する法律改正がないか
調べると良さそうです。
管轄が厚生労働省ですが、「概要」を確認したら、
よくまとまっています。
忙しい議員向けにあるそうですが、
私たちにも読みやすいです。
・感想
膨大な法律をもとに判断できる弁護士はすごいと
改めて感じました。
だから先生と呼ばれるんでしょうか?
実は宅建受験で「私は法律に適性がない」と気づきました。
その後、行政書士や司法書士を目指す方もいましたが、「すごいなぁ」というのが正直な感想です。
先日記事を投稿した桐ヶ谷淳一さんは
行政書士と司法書士両方持ってます。
改めて彼のすごさを思い知りました。
せめて、法律の構成だけでも学ぼうと思いました。
以上、ちえでした。
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