見出し画像

痩せたい人にNGなダイエット法

「楽して痩せる薬はないだろうか」
一度は考えたことがある人もいるかもしれません。
私自身も例に漏れず、考えたことがあります。

最近、GLP-1ダイエットの広告が増えています。
「医師が処方してるなら安全だろう」
そう思ってる方もいるかもしれません。

薬剤師の立場から、やってみようと考えてる人に伝えたいことがあります。


・健康な人に使うのを前提にしてない

「そもそも糖尿病の治療で使うお薬を、糖尿病でも肥満でもない人に使うのってどうよ?」

大学時代の同級生のSNSで知った時の感想です。

糖尿病学会でも注意喚起されています。

かつて、たくさんの糖尿病の患者さんに対して
薬の説明をしてきました。
ただ、薬を飲むだけでは良くならないと実感しました。

効果が出にくい人もいた一方で、
効き過ぎて下がり過ぎる人もいました。
「薬物治療は簡単ではない」と感じました。

糖尿病でもない人が、痩せたいという理由で使うにしては、副作用のリスクが大きいと感じました。

副作用の中に、低血糖があります。
血糖値が高すぎるのも問題ですが、低すぎれば命に関わります。
正常な人に血糖値を下げる薬を使ったら、
低血糖を起こさないか心配になりました。

そう考えていたら、実際に救急搬送例が出てしまいました。

・最初に使うのは別の薬

私が働いていたのが2017年までなので、今は変わっているかもしれません。
そこで最新の糖尿病治療のガイドラインを見たら、薬物治療で最初に使うのは別のお薬です。

もちろん薬を飲むだけでは良くならないので、
生活習慣の改善も同時進行です。
それでもよくならない時に、追加される薬です。
実際に、別の薬に追加されてきた事例が多かったです。

糖尿病の人でもいきなり出ない薬を、糖尿病でない人が使うのはいかがなものかと思いました。

・費用が高価

私が働いてた当時は、一週間に一回注射を打つタイプの薬がよく出ていました。
飲み薬が出たのは最近です。

「この薬って高いなぁ」
当時の職場に来ていた患者さんは、
健康保険を使っていたので、
1〜3割負担でし た。
それでも「3割負担でこの値段か」と感じました。

もちろん美容目的に使うとなると自費です。
実際に広告を調べたら
1ヶ月1〜3万円のところが多かったです。

実際にGLP-1ダイエット目的で薬を飲んでた人から
相談されたことがあります。
その方によると「飲むのをやめると太る」とのことです。

痩せ続けるためには、
ずっと使い続けるしかありません。

治療上必要なら仕方がないけど、
そうでもないのに、この金額を払い続けるのはコスパの悪さを感じます。

・まとめ

痩せたいと思う気持ちと引き換えに、
安くはない費用と健康を害するリスクを負うのは
正直見合わないと感じました。

そもそもこれらの薬の副作用に
低血糖や急性膵炎が報告されています。
どちらも重大な副作用です。
他には、吐き気や下痢など消化器症状が多いです。

安くはない費用を払って
体を壊しているように見えます。
これが私がオススメしない理由です。

それなら、
安全で費用のかからない方法はないのか?

次回お送りします。

以上、ちえでした。
プロフィールはこちらです。
他のSNSはこちらです。

いいなと思ったら応援しよう!