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同性であるはずの彼女たちが非難する理由とは【女性たちの保守運動】鈴木彩加著
なぜ女性が保守活動をしているのでしょうか。
その背景に「男女共同参画社会の反対」と
「慰安婦問題」があります。
前者については、以前記事を書いています。
今回は、「慰安婦問題」についてです。
「なぜこの問題に言及しているのか」
その背景に驚かされました。
・なぜ元慰安婦を非難するのか
同じ女性である彼女たちが
元慰安婦を非難する理由を2つ挙げられてました。
1.経済的に恵まれていた
2.売春への差別意識
「お金を稼いでいい思いをしていたのに、
なぜ今さら政府に補償を求めるのか」と
いう気持ちがあることに触れていました。
・公にするのは恥知らず
売春が悪とする理由が2つです。
1.「性」自体が公から隠されなければならない
2.「性」が人格と結びついた神聖なもの
しかし、保守活動をしている女性たちは
既に公にしてしまっているので
1.と矛盾すると著者は指摘しています。
「日本人の元慰安婦は表に出て、
政府に補償を求めていない。隠しているんだ。
なのに彼女たちは政府に補償を求める上に
支援する団体までいる。厚かましい、恥知らず」
そんな反感の気持ちがあると続けています。
・日本社会で十分に保証されていない女性の人権
性虐待や性暴力を受けたら烙印を押されます。
泣き寝入りしている人も少なくありません。
被害にあった後の法制度や
支援の不備などもあります。
「日本社会で女性の人権が
十分に保証されてない現状の上に
この主張が成り立っている」と
著者は主張しています。
私も「これは何とかならないのか」と思います。
この現状と慰安婦批判が繋がっていたことに
驚かされました。
・感想
「こんな視点があるのか」
発見が多かったんです。
慰安婦に対して「ずるい」という発想はありませんでした。
記事のテーマから脱線しますが、
性被害に関する法制度や支援などを
整えるなどをしないと、
このような主張はいつまでも続くと感じました。
「何とかしてほしい」という気持ちだけは
共感できました。
以上、ちえでした。
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