ゾンビから人間に戻って薬剤師になった話【もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら】樺沢紫苑著
こんにちは。ちえです。
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今回は、もしも社畜ゾンビが
『アウトプット大全』を読んだらの感想です。
「社畜ゾンビ」と言うキーワードを見て、
大学時代の苦い思い出を思い出しました。
今考えたら、社畜ゾンビの学生版そのものです。
私は薬剤師の免許を取るために、
6年間大学に行きました。
母校の大学では3年生の終わり頃に
研究室に配属されます。
大学受験時代からの延長で
今まで講義を聞いて理解して、
試験でいい成績を取れば
進級できていたので
何も問題が起こりませんでした。
しかし、
研究室に配属されたら
そうも行かなくなりました。
興味のあるテーマを選択して
どうやって実験を進めるか、
自分の考えを持った上で
教授や先輩に伝えないといけません。
当時私は、大学院生の先輩と
一緒に実験していました。
「何で実験上手く行かなかったんだろう?」
「論文では効果があると報告があるけど、
実際にやってみたら効果がなかった。」
こんなことが起こります。
当時の私がアウトプット仕事をしていたら
「評価の方法がうちがやっているのと違う」
「この工程が良くなかったんじゃない?」など
いろんな考えが浮かんでくるはずです。
しかし、頭の中では考えていても
「正解を出さなきゃいけない」
「間違えたらいけない」と言う
思い込みに囚われてて
先輩や教授に言えませんでした。
そんな私を見かねた先輩が
教授と3人で面談する機会を作ってくれました。
そこで教授から言われた言葉が
今でも心の中に残っています。
「そもそも研究は未知のものを追い求めている。
何が正解かどうかわからない」
「論文の内容が正しいとは限らないよ。
この効能の薬剤で効果がないと言う結果で
まとめたらいいんじゃない?」
この言葉を聞いて
「なるほど!こんな考えがあったか」と
驚きました。
この時私は大学5年でした。
方向性は見いだせたものの、
病院実習が始まるまでに終わらせられず、
同時進行を余儀なくされました。
5年生3月にポスター発表、
卒論の提出の締切は6年生の8月。
結局、締切2週間前までかかって提出し、
卒業に必要な単位を得られました。
当時のことを思い出す中で
上手く行かなかった原因は
「相談しなかった」ことです。
「正解でなければ発言しないほうがいいの?」
「発表の資料、どんな構成にしましょうか?」
もっと先輩や教授に話せていたら、
こんなにこじらせなかったと後悔。
相談する前の私は
アウトプット仕事を要求される環境にいながら、
「インプット仕事」をしていました。
『アウトプット大全』を読んでから、
うまく行かなかった原因がわかりました。
約10年前の話ですが、
可能なら当時の私に
『アウトプット大全』を渡して
「1つでもいいから何かやってみようね」と
言いたいです。
ゾンビのように生きてる会社勤めの人だけでなく、
学生さんにも是非読んでほしいです。