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濃霧と共に、亡霊現る! 「ザ・フォッグ」監督:ジョン・カーペンター/1980

<こんなお話>

誕生100周年を迎え記念祭に沸く小さな港町アントニオ・ベイ。午前0時、ラジオDJのスティービーが町の誕生を告げると同時に、町のあちこちで不可解な出来事が起こりはじめる。やがて不気味な霧が町を覆い、亡霊たちが住民を襲う。実はこの町には、100年前の誕生にまつわる呪われた過去があった。

<レビュー>

カーペンター好きを標榜している私ですが、お恥ずかしながら「ザ・フォッグ」は未見でした・・・すみません!

そんなわけで、今回フレッシュな気持ちで「JOHN CARPENTER RETROSPECTIVE 2022」を体感してまいりました。

襲ってくる相手は、なんと「霧」。
気体なので、隙間があれば、どこからでも入ってくる何とも恐ろしい存在です。

霧と共に現れる亡霊が、次々と住民を襲う。

沖合から流れてくる霧を、灯台から見つめるラジオDJ。霧から逃げるカーチェイス。
単なる濃霧なのに、生き物のように恐ろしい塊に見えてくるから不思議です。

ちなみに、アントニオ・ベイを覆う霧は、現場でつくられたものと合成の両方があるそうなのですが、この霧づくり、監督も絶賛されていたそうですね。

霧に囲まれて、もはや逃げ場なし!

この霧シーン、劇場で見応えありました!

あと、ジョン・カーペンター作品は「音楽」が好きなんですよね〜。監督自身が手がけたシンセの単調な音が、不協和音のようにホラー感を増幅させる。あの音楽で、アントニオベイの不気味さ、5割り増し確実です。

『ハロウィン』や『遊星からの物体X』など、ジョン・カーペンターの名作は数々ありますが、この『ザ・フォッグ』も傑作!

「JOHN CARPENTER RETROSPECTIVE 2022」はテアトル梅田で2/3まで。ぜひ霧と音楽の狂宴を、スクリーンで。

めちゃくちゃかっこいいチラシは持ち帰り必須!
鑑賞すると、同デザインのポストカード(1作品につき1枚)がもらえます。


最後に、ちょっとおまけ話。

この作品は当時、ジャネット・リーとジェイミー・リー・カーティスの親子共演でも話題になったそうです。

親子が同じ画面に登場するのは教会のシーンだけ

ジェイミーは「今まで、母親と共演すると必ず親子の役。もう耐えられない。だから私この『ザ・フォッグ』が好き」(日本公開当時『ザ・フォッグ』のプレスより)と語ったとか。

▼参考サイト▼
https://news.yahoo.co.jp/articles/a380a96cba4184a79164ee8893a1c4e93de92813

確かにこの作品では、親子を感じさせない共演になっているので、知らない人は全く気づかないでしょうねw

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ザ・フォッグ(米)/1980

<スタッフ>
監督:ジョン・カーペンター
脚本:ジョン・カーペンター、デブラ・ヒル
製作:デブラ・ヒル
製作総指揮:チャールズ・B・ブロック
音楽:ジョン・カーペンター
撮影:ディーン・カンディ
編集:チャールズ・ボーンスタイン、トミー・リー・ウォレス

<出演者>
エイドリアン・バーボー
ジェイミー・リー・カーティス
ジャネット・リー
ハル・ホルブルック
トム・アトキン

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