ごまめん

映画大好きのシネフィル。特に古い映画が好み。ライターのはしくれやってます。アニメやドラマ、旅行なんかにも興味を示したりします。

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マガジン

  • マキネマ〜私的映画感想文〜

    映画好きライターによる、私的な映画レビュー。観た映画のメモがわりにも使います。

最近の記事

「箱入り息子の恋」 監督:市井昌秀/2013

こんなお話 天雫(あまのしずく)健太郎は市役所に勤務する35歳の男性。生真面目で内気な性格が災いし、これまで女性との恋愛経験が無くいまだに実家で両親と暮らしている。父(平泉成)も母(森山良子)も息子の将来を気遣い、親同士が子どもに代わって相手と対面する 「代理見合い」に出席する。そこで今井夫妻(大杉漣、黒木瞳)と健太郎の両親と知り合う。 レビュー 星野源が恋に奥手なチェリーボーイ公務員役を熱演しています。 お相手は夏帆ちゃん。 この作品で魅せる清楚な黒髪美女姿は可憐な少

    • 「氾濫」 監督:増村保造/1959

      こんなお話 真田佐平は接着剤サンダイトを発明し、一躍、平技師から三立化学の重役になった。会社の株を贈られ、立派な家も買った。種村という若い学徒の研究論文を読 まされたが、学界の雑誌に載せてもいいものだった。英訳をすすめておいた。--真田の妻文子は急に生活が変ると派手ずきになった。娘のたか子と同じに浮か れたように毎日を過す。 レビュー 増村作品で企業を扱った作品では『巨人と玩具』が有名ですが、こちらも企業のお話。 いちサラリーマン(というか技術者)の真田佐平が会社を大

      • 「ミッドナイト・クロス」監督:ブライアン・デ・パルマ/1981

        こんなお話 フィラデルフィアに住む音響効果マンのジャックは、低予算のエクスプロイテーション映画で使う効果音を録るために川の畔りに来ていた。そして収録中、偶然自動車事故を目撃してしまう。ジャックは事故車に乗っていた女性サリーを救出し病院に搬送するが、同乗の男性は亡くなり、病院にて物々しい雰囲気に包まれる。ある人物にこの事故のことは忘れるようにと口止めされ、疑問に感じ始める。 マキネマレビュー 邦題は『ミッドナイトクロス』ですが、原題は『BLOW OUT』。 あれ?どっか

        • 秋ドラマ、ふりかえり。

          もう冬ドラマが始まってしまいましたが、個人的に秋ドラマをrふいかえり。 大物どころでは、やっぱり「エルピス」ですかね! 素直に面白かった。 ゴードンが意外な好演で、あの良い意味で「でくのぼう」感は、ポスト東出か?!と個人的に期待を寄せています。 プロデューサー佐野亜裕美さんのインタビューで、放送までかなり時間がかかったとのことですが、面白い企画なのに、通らないもんなんですね。 脚本や演出の良さもあり、かなりクオリティ高かった! 名優ぞろいでしたが、秋ドラマの名脇役「岡

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        • マキネマ〜私的映画感想文〜
          49本

        記事

          12ヶ月のシネマリレーも後半戦ですね

          2023年、早くも1月が後半・・・年齢を重ねるごとに日々の過ぎるのが早い。さて、今年初はどんな映画を観ようか。 昨年から気になっている「12ヶ月のシネマリレー」 今は「ラストエンペラー」上映中です。 さすがの名作揃い!!2023年の後半ラインナップも秀逸です。 待ち望んでいた「裸のランチ」は延期により公開中止のまま、、、 まだかなぁ、、、 早く観たいなぁ、、、

          12ヶ月のシネマリレーも後半戦ですね

          「銀嶺の果て」監督:谷口千吉/1947

          こんなお話 野尻、江島、高杉の3人は銀行強盗を働き、冬の北アルプスに逃げ込む。しかし、捜索隊が追いかける中、高杉は雪崩に巻き込まれて姿を消してしまう。運良く助かった2人はスキー小屋に辿り着くが、そこには老人と、その孫娘の春坊、登山家の本田がいた。次第に野尻は彼らの温かな人情に心を動かされるが、世間との接触を極度に恐れた江島は…。 レビュー 「世界のミフネ」がデビューを飾った作品。 端正なお顔立ち、荒々しい演技、スター性を感じさせる存在感・・・う~ん、イケメン!! 三船

          「銀嶺の果て」監督:谷口千吉/1947

          吉田喜重監督、死去…

          私の大好きな映画監督の一人、吉田喜重監督が12/8に肺炎で死去されたそうです。。 「エロス+虐殺」「炎と女」「煉獄エロイカ」「戒厳令」など、本当にどの作品も素晴らしいの一言。 名作の数々はもちろんのこと、「小津安二郎の反映画」など秀でた批評、文才でも存在感を残した喜重監督。もう89歳だったのですね…… 謹んでご冥福をお祈りいたします。 個人的に、吉田喜重の見直し会、しなきゃなぁ。

          吉田喜重監督、死去…

          戦場のメリークリスマスをもう一度!

          「戦場のメリークリスマス4K修復版」のリベンジ上映が決定したそうです!! 2023年に大島渚作品が国立機関に収蔵される前に、最後の大規模ロードショーとして全国で上映されていた企画。 今年の上映分はほぼほぼ終了してるんですが、2023年1月〜最後の最後?の上映だそうです! 私が住む関西エリアは、 2/3〜シネリーブル梅田を皮切りに京都、兵庫で上映予定。 今年観た人も、見逃した人も、2023年は戦メリで年初めするっきゃないっすね。

          戦場のメリークリスマスをもう一度!

          これは嬉しい!映画館でもイベント割

          ブラックフライデーやら、旅行支援やら、お得がやたらと盛り上がるここ最近ですが、なんと映画館も「イベント割」! ちなみに映画館……と言いましたが、正しくは「ムビチケ」。 接種証明書のアップロードが必要だったりと、面倒な所も多少ありますが、「大人1200円、子供800円」のスペシャルな価格で買えちゃいます。 しかも土日祝も利用可!ありがたすぎるー。 鑑賞料金もじわじわ値上げされてますし、この機を逃す手はない! 12/2 正午〜発売開始なので、メモっとかないと…。 ht

          これは嬉しい!映画館でもイベント割

          「しとやかな獣」監督:川島雄三/1962

          こんなお話 パートが立ち並ぶ郊外の団地、前田家はその四階の一角を占めている。前田時造は元海軍中佐、戦後どん底の生活を経験した彼は自分の殻にとじこもり、子供たちを踊らせるあやつり師になった。息子の実には芸能プロの使い込みをやらせ、娘の友子は小説家吉沢の二号である。 レビュー とある団地の一室に住む家族。・・・が、この家族がどうもおかしい。 伊藤雄之助が演じる父、山岡久乃が演じる母、どちらも恐ろしいほどにくせ者! 息子に横領させたり、娘に二号さんさせたりしても、まったく

          「しとやかな獣」監督:川島雄三/1962

          可愛い顔して実は...!? 「私は二歳」監督:市川崑/1962

          こんなお話 小児科医で育児評論家の松田道雄の随筆をベースに、和田夏十が脚本化した作品。当時、市川・和田夫妻にも同じような子供がいたということが、映画化の動機になったんだとか。 一人息子の子育てに悪戦苦闘する家族を、赤ちゃん目線で描いているのですが、ベタベタな愛情ではなくシニカル目線が市川崑らしい。 赤ちゃんはカワイイ顔して、こんなこと考えているのか・・・と少々複雑な気持ちにすらなりますw ところどころアニメーションが挟まったり、同監督の『トッポ・ジージョ』を思い出させ

          可愛い顔して実は...!? 「私は二歳」監督:市川崑/1962

          現実に涙する。「ホテル・ルワンダ」監督:テリー・ジョージ/2004

          こんなお話 フツ族の過激派が巻き起こした混乱状態の中で、ホテルの副支配人だったポールは自分の家族を救うことだけを考えた。しかし、虐殺が始まったことを知り、その重大さに気がついた彼はホテルにツチ族やフツ族の難民をともに受け入れることを決断する。 レビュー 当時とっても話題になった作品なので観たことのある方も多いでしょう。 私もDVD化されてすぐぐらいに観たのですが、改めて観る機会があったので書いてみました。 『ホテル・ルワンダ』はフツ族とツチ族の対立を、ホテル副支配人

          現実に涙する。「ホテル・ルワンダ」監督:テリー・ジョージ/2004

          キャストだけ豪華な群像劇。「グラスホッパー」監督:瀧本智行/2015

          こんなお話 愛する恋人・百合子を事故で失った鈴木は、この事故が意図的に仕組まれたものであったことを知り、裏社会の組織に潜入して復讐の機会をうかがっていた。しかしその犯人は“押し屋”と呼ばれる殺し屋の手により、鈴木の目の前で死んでしまう。 レビュー この作品は伊坂幸太郎原作。 生田斗真が主演ですが、山田涼介・浅野忠信の三者をメインとした群像劇のような仕上がりになっています。 渋谷のスクランブル交差点で起きた事件の真相を探る鈴木(生田斗真)なんですが、割と冒頭からネタば

          キャストだけ豪華な群像劇。「グラスホッパー」監督:瀧本智行/2015

          「さがす」監督:片山慎三/2022

          こんなお話 大阪の下町に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言う智の言葉を、楓はいつもの冗談だと聞き流していた。しかし、その翌朝、智が忽然と姿を消す。警察からも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にされない中、必死に父親の行方を捜す楓。やがて、とある日雇い現場の作業員に父の名前を見つけた楓だったが、その人物は父とは違う、まったく知らない若い男だった。失意に沈む中、無造作に貼りだされていた連続殺人犯の指名手配チラ

          「さがす」監督:片山慎三/2022

          「ライフ・アクアティック」監督:ウェス・アンダーソン/2005

          こんなお話 世界的に有名な海洋探検家にして海洋ドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスー。傲慢で自己中心的なのにどこか憎めいない魅力を秘めた彼は、先の航海で 昔からの大切な仲間を幻の“ジャガーザメ”に喰い殺されてしまう。近頃自作映画のヒットがない彼は、仲間の敵討ちと映画のヒットを誓い、気心知れたクセ者 揃いの映画製作集団“チーム・ズィスー”を率いて探査船ベラフォンテ号に乗り込み、新たな航海へと旅立つ。と、そこへ、ズィスーの息子と名乗る青年ネッ ド、取材意図が不明な妊娠中の女

          「ライフ・アクアティック」監督:ウェス・アンダーソン/2005

          「竜とそばかすの姫」監督:細田守/2021

          <こんなお話> 高知県の田舎町に住む女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くして以来、大好きだった歌を歌えなくなり、父との関係にも溝が生まれていた。作曲だけが生き甲斐となっていたすずはある日、ネットに詳しい友人ヒロちゃんの手引きの下、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉にベルという〈As〉(アバター)で参加する。そこでは自然と歌えたすず(ベル)は自作の歌を披露し、突如として歌姫として世界中から注目を集める。 <レビュー> 「サマーウォーズ」や

          「竜とそばかすの姫」監督:細田守/2021