読書メモ:ネットフリックスVSディズニー
基本情報
『ネットフリックスVSディズニー ストリーミングで変わるメディア勢力図』
大原通郎
2021年3月18日発行
新型コロナが流行った時期にネットフリックスを一度契約し、いわゆる動画配信サービスを利用するになり、ディズニー+を契約するかどうか悩んでいた時期があり手に取った一冊。
内容としては、ネットフリックスがどうやって成長していき、それに対して、ディズニー側がどのようにストリーミングに舵を切るようになっていったのかを主軸にまとめられている。
途中、アメリカのローカルテレビ局の現状・対応、スポーツストリーミング触れ、最後に日本の今後の展望についてまとめられている。
構成
第Ⅰ部 アメリカの新旧メディア戦争
第1章 躍動するネットフリックス
第2章 事業転換を図るディズニー
第3章 岐路に立つメディアコングロマリットたち
第4章 既存メディアを飲み込むGAFA
第Ⅱ部 新型コロナパンデミックによる新局面
第5章 メディア界を直撃した新型コロナ
第6章 ローカルテレビニュースの復活
第7章 スポーツストリーミングをめぐる攻防
第Ⅲ部 これからのメディア産業
第8章 ストリーミングで変わるメディアビジネス
第9章 アジアに押し寄せるストリーミングの波
最終章 どうする日本?
感想
別の本でネットフリックスが元はレンタルビデオ店からスタートしたことは知っていたが、時代の流れを読み以下に世界的な企業になっていったかがよくわかるようになっていた。
一方のディズニーもテーマパークだけでなく、近年はマーベルやスターウォーズを買収し、コンテンツを強化しながら、こちらもストリーミングに力を入れるようになっている。
ネットフリックには、一番最初「全裸監督」が配信された時に加入し、「トークサバイバーSeason1」「浅草キッド」を見て一度解約した。
最近「トークサバイバーSeason2」が配信され、全話見て2か月が解約したが、妻が加入しており現在に至っている。
似たような感じで、「大脱走」が配信される時だけDMM TVにも加入していた。(こちらは今は解約済み)
ストリーミングでは、AmazonPrimeにも加入しているが、こちらはAmazon購入のおまけのような感じ(月額も600円でそこまでしない)で3年ぐらい加入している。
ディズニー+に関しては、マーベル作品を見たくて加入を検討したことはあるが、金額とマーベルのドラマシリーズ以外で見たいと思えるコンテンツがなく、加入しないままきている。
本書を読んで初めて気づいたが、ネットフリックスは、報道/ニュース番組を配信していない。(当たり前といえば当たり前だが)
アメリカのローカルテレビ局も同様だが、日本でも報道/ニュース番組は、動画配信との差別化を図れるコンテンツの一つになる。(本書においても指摘されている)
「スポーツ」に関しては、おそらく放映権料の問題で今後日本の地上波では限られたものしか見れなくなっていき、替わりに動画配信サービスにお金を払い見る時代にどんどんなっていくことが予想される。
サッカーは、W杯予選でも地上波放送がないことも起こっており、ボクシングも地上波では見なくなってしまった。
ネットフリックVSディズニーに限らず、日本のテレビ局も含めていかにおもしろい「コンテンツ」を揃えられるかが勝負の分かれ目になるのだろうと思う。
そういう意味では、番組を作るクリエイターの力量もさることながら、「お金」が全てではないが、予算も一つの重要な要素になると思われる。
(何をやるにもお金はかかるので)
日本のテレビ局に限っていえば、まだ合併や破綻ということにはならないと思うが、新型コロナの後の飲食店のように行きたいと思った時にはもうつぶれてしまったというようなことが今後は起こるのかもしれない。
そういう意味では、日ごろから自分が好きなものには手間暇を惜しまずにちゃんと見たり、お金を落とすようにすることが大事だと思った一冊であった。
その他(募集)
引き続き、いろいろな本・映画等に出会いたく、読者の皆様が今まで読んで面白かった本や映画等を募集しています。コメント欄に書いて頂けると幸いです。
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